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本を読んで社会をのぞき見

読書記録・本のおすすめ・その他もろもろ

社会人・大学生におすすめ! 新書24選(知識・教養)読みやすいものから難解なものまで

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たまの週末や通勤時間を利用して、なんかこう学びたい。んでも、しんどいのはやだ。

という方は、専門家が書く知識の宝庫である新書を読んで学んでみませんか?

たった数百円の新書からは、様々なジャンルの専門家から幅広い知識を学ぶことができます。

 

社会人・大学生におすすめの知識・教養本24冊を集めました。

 

ただ紹介してもつまらないので、新書を読んだことがない人でも、読み始められるように、私でも楽しく読めた読みやすい新書からなんとか読み終えた難解な新書まで、読みやすい順に並べました(あくまでも私の中での読みやすい順です。)。

 

私があんぽんたんなだけで、「どの本も全然難しくもなんともない!」とか「こっちの方がずっと難しいぞ!」ということも当然ありますので、その辺りはご了承くださいませ。

 あわせて私が読んで書いた感想へのリンクも貼っていますので、よかったら読んでいただければ嬉しいです!

 

 

タメになる知識・教養本 読みやすい順

24位  【地球化学】川はどうしてできるのか 

藤岡勘太郎(ブルーバックス)

この本は、「川はどうしてできるのか」を真面目に科学する本です。

いや、あれでしょ最初は山の中の小川というか水溜まりていうか、そういうのでしょ?とか、正解らしいことを言ってしまっては、ダメです。この本は、そんな単純な本ではないのです。 

この本では、地球化学を専門とする著者が、河口から川の始まりへと遡りつつ、川はどうしてできるのかを懇切丁寧に解説する本にとどまりません。

川は海に流れ込んで終わり!と思っていたら大間違い。その後も海底を削り低い方へと突き進んでいるのです。また、太古の昔は陸続きであったということを、川のつながりから読み解くなど、川を通して、地球を科学しちゃうそういうスケールの大きな本です。

川にまつわるクイズあり、物語ありで、気軽に読めてとってもためになる1冊です。

ちなみに、こちらの本は、「どうしてできるのかシリーズ」

山はどうしてできるのか ダイナミックな地球科学入門 (ブルーバックス)

海はどうしてできたのか (ブルーバックス)三部作の完結編です。他の2冊もまとめておすすめです!

私の感想はこちら→

川はどうしてできるのか その川の始まりへと遡る旅 

 

 

23位【地理】地図に訊け!

山岡光治(ちくま新書

地図に訊け! (ちくま新書)

地図に訊け! (ちくま新書)

 

 この本の著者である山岡光治さんは、元国土地理院中部地方測量部長を務められ、退職後、地図といえばの「ゼンリン」に勤務されていたという経歴の持ち主です。

私たちは、日頃、出来上がった地図を見ることはあっても、それが、どのような作業元、どのような工程を経て出来上がっているのかという、いわば地図の生い立ちは当然ながら知りません。山や川の一つ一つに名前が付いていても、それは誰がつけたのか、どうやった調べたのかよくよく考えれば、不思議なこともいっぱいあります。

この本では、学生時代に授業で習った地形表現や記号の意味の解説に留まらず、その記号の理由、官製地図の歴史、そして、国土地理院の仕事、測量や地図編集の苦労話まで紹介されています。

まさに、著者の地図愛満載の、地図のための地図のような本です。読む時は手元に地図を出しておくと、より一層この本を楽しめます。おすすめです。

 私の感想はこちら→

地図に訊け! 返事はないと思うけど、あなたの知らない地図の楽しみが見つかるよ 

 

 

 22位【脳科学】脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体(幻冬舎新書)

 

この本は、脳内麻薬、ドーパミンの本です。「セックス、ギャンブル、アルコール、オンラインゲーム——人間はなぜ、これらをやめることができないのか」について、まず、私たちが快楽を感じるメカニズムを解説した上で、脳の病気である依存症について科学的に解説していきます。

依存症を解消するための本ではないですが、客観的に依存を考えるヒントになります。

 こちらも↓

私たちの快楽のメカニズムを知る 恋愛依存症は人間関係依存なんだぞ 

 

 

21位【生物】ゾウの時間ネズミの時間 サイズの生物学 

本川達雄(中公新書)

 

この本は、アロメトリーという学問を基にして書かれています。

アロメトリーというのは、日本ではあまり馴染みがないそうですが、例えば、体の大きさが違っても、体格が変わらず似ていれば、体重は身長の3乗に、体表面積は身長の2乗に比例するという理論があるそうです。

この「ゾウの時間ネズミの時間」では、大きなゾウと小さなネズミとを比較し、行動圏、生息密度はサイズと一定の関係がある一方で、一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらずゾウとネズミは同じであると説明します。

こうしてみるとゾウとネズミとでは、時間の流れる速さが違っていて、体感的な生涯は等しくなるようなのです。不思議ですよねー。

このように、この本では、生物のサイズからの発想によって、動物にすでに埋め込まれた論理を「人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書」なのです。

生物に関する様々な発見があり、この本を読めば、動物である自分も含めた世界が違って見えてくると思います。おすすめです。

 

 

20位【英語】英語は動詞で生きている 

春山陽一(集英社新書)

私は英語の勉強がとても好きで、社会人になってからも細々と続けておりました。しかし、単語の暗記や文法の習得など、記憶一辺倒のやり方では、正直なところ、苦痛というか、どうしても億劫になってきています。

著者曰く、「動詞」が英語という言葉を支配しており、文章を成り立たせる強い力を持っているのだそうです。この「動詞が英語を支配している」ということを説明すべく、英語における動詞を、新しい文法の側面や、歴史、トレーニング法、パズルなど、あらゆる角度から解説していきます。

 この本を読めば、本にあるような理論的な解説による英語の習得は、詰め込み型の勉強に加えて、大人になってから英語を学びたい人の大きな助けになると思います。

いや、英語は習得できなくてもいいけど、英語のウンチクを語りたい人にも、全体的にエッセイ的な書きぶりですので、楽しく読める良書です。 おすすめ!

 私の感想はこちら→

英語は動詞で生きている! イメージから学ぶ英語もありなのかも 

 

 

 19位【国語】漢字を楽しむ 

阿辻哲次 (講談社現代新書)

 この本の著者阿辻哲次さんは、漢字に関する著書をたくさん書かれており、中でもこの本は読みやすい聞き、手に取りました。

内容は、「漢字を読む」「漢字を書く」「漢字を作る」の3部構成となっていて、3つの観点から漢字に迫る構成なっていますので、漢字が苦手な私でも途中で挫折することなく読破できました。

中でも、「漢字を書く」の章で、漢字の書き取りやテストではねる」か「とめる」かについて、字の書き取りテストにおける採点基準を問いただす「漢字テスト」の不思議というビデオが紹介されていて、「はねる」べきところでハネていないとそれだけで「不正解」とされていることに疑問を投げかけています。

そうして、著者はどうして、そんなに厳格にしてまで、ハネる・トメるを区別しなくてはいけないのかについて迫っていきます(気になるでしょ?)。

この本を読むと、漢字の記号としての面白さが発見されます(この辺がヒントです。)。

大人になった今、急に小テストがあったり、漢字を書き間違えたからって、ノート1ページにぎっしり漢字を書いたりさせられたりすることは、もうないんですから、安心して漢字を楽しんでください。

私の感想はこちら→漢字を楽しむ 大人が楽しむ漢字のお話 

 

 

18位【宗教】 日本人なら知っておきたい神道 

竹光誠(河出書房新社) 

この本は、古代日本に起源をたどることができるとされる宗教でである「神道」について解説する本です。「神道」の成り立ちに関わる「日本神話」や「古事記」を始め、現代における神社の役割までも広く、歴史的な背景とともに解説していきます。

とはいえ、神社というと、「イザナギ・イザナミ」とか「ヤマタノオロチ」とかを起源としていて、うーんそこまでちょっと信じられないなぁと思う人も多いと思います。

しかし、この本を読んで、日本の心とその根底に脈々と流れる神道との関係に触れることができ、自然と人間とを大切にする本来の神道の心を知ってほしいという、著者の暖かい心がひしひしと伝わってきます。

単なる「神道」や「神社」のウンチクにとどまらず、深く日本人の心や歴史も学べます。おすすめです!

私の感想はこちら→

日本人ですが知りませんでした 神道を知らずに初詣に行くんじゃないぞ 

 

 

17位【数学】文系のための数学教室 

小島寛之 (講談社現代新書)

 この本は、タイトルに「文系のための」とわざわざつけて、私のような下手の横好き数学フェチを誘い出し、「数学教室」として、なんか数学わかるかもしれないと思わせ油断させたところで、「数学ってなんの役に立つの?」という、数学下手が逃げ口上としてよく使い、陥りがちな問いに、棒グラフや身近な例えを用いて、何とか答えようとする本です。

この本からは、数学が苦手だなんてもったいないよと、数学を好きになってもらいたい、数学の楽しさを伝えたいという著者の想いが、ひしひしと伝わってきます。

私も下手の横好きではいたくない!とこの本に挑みました。

しかし、数学は甘くありません。襲い来る微分・積分!立ちはだかる確率・統計!その上、経済学や論理学、哲学をも巻き込んでの数学的思考を展開するこの本は、やっぱり数学の本なのでした(一応、最後まで楽しく読ませていただきました)。

私の数学好きは、もう片思いに終わるかもしれません。でも、皆さんは微分・積分にも果敢に挑んでください!後は頼みます。

私の感想はこちら→

数学への片思い。文系を装いつつ数学を愛する方へ 

 

 

16位【法学】「大岡裁き」の法意識 

青本人志 (光文社新書)

今の若い人は知らないかもしれませんが、一定の年齢以上の方は、理想の裁判として「大岡裁き」を思い浮かべると思います(説明したら長くなるので、知らない方はこちらをお読みください。本当の母親 <福娘童話集 きょうの日本昔話>)。

著者は、私たち日本人には、あの「大岡裁き」のような「公正で人情味溢れる裁判」をよしとする風潮が根強くあり、「大岡裁き」こそ裁判官のなすべきことだとの固定観念があるとして、歴史的背景とともに解説します。

この本を読むと、裁判員裁判が導入されて数年が経ちましたが、未だ日本人の裁判に対する態度、裁判制度に対する理解は低いと言わざるをえないでしょう。

この本を読んで、裁判制度をしっかりと考えるきっかけとしてほしいと思います。 

 私の感想はこちら→

大岡裁き 「大岡越前」よく見たなぁという人、読むべし。(見てない人も。) 

 

 

 

 15位【心理学】アドラー心理学入門ーよりよい人間関係のために(ベスト新書)

この本は、今とっても流行っているアドラー心理学の入門書です。 私は、この本がアドラー心理学デビューなのですが、とってもわかりやすく解説されていて、アドラー心理学入門書にふさわしい本だと思います。

この本の著者が共著となっている「幸せになる勇気」や「嫌われる勇気」が売れていますが、この本では、幸せになる勇気と嫌われる勇気の両方の要素が織り込まれていますから、この一冊で全体を理解することが可能です。

私の感想はこちらです↓

もっと普通に生きていく。アドラー心理学読みました。 

 

 

14位【国語】日本語練習帳  

大野晋(岩波新書)

この本は、日本語学者である大野晋さんが、とにかく手取り足取り、懇切丁寧に日本語の基礎の基礎を解説する本です。

学生時代に、文法の授業がありましたが、恐ろしく眠かったという記憶しかなく、内容は、さっぱり覚えていないという方が多いのではないでしょうか。私もそうです。

この本では、単語の一つ一つの意味をしっかりと捉え、例えば、「は」と「が」を正しく使い分けるなど、正しい日本語の使い手となれるよう練習していきます。

恥ずかしくない日本語で文章を書きたいと思う人には是非読んでもらいたいと思います。今更聞けない日本語のルールを学びましょう。おすすめです。 

私の感想はこちら→『日本語練習帳』日本語が変な大人はとにかく読もう!恥ずかしくなく日本語を学ぶ本 

ちなみに著者の文法の本も読んでます→

日本語の文法を考えたことはありますか?ないと思います! 

 

  

13位【歴史】地図で読む日本古代戦史 

竹光誠(平凡社新書 

この本は、15位の本と同著の本です。

この本では、大和朝廷の誕生した三世紀から、鎌倉幕府が成立した十二世紀までを日本の古代と捉えて、その間の古代歴史、大和政権と地方豪族の争いなど、九つの重要戦乱について、なぜ、戦争が起きたのかなど地図と史実をリンクさせつつ、丁寧に解説されます。

本の各所において、これまで授業などで、史実を時系列に並べて学習してきたのとは異なり、地図上に表現することで、当時の人の動きや地域的関係性が見て取れるようになっていますので、背景も含め歴史が非常に理解しやすくなっています。

この本のように勉強していたら、もしかすると日本史も好きになっていたかもしれない思えてなりません。著者の本は、この他にも何冊か読んでいまして、今や私は、竹光誠さんから日本史を学んだと言っていいくらいです。 おすすめです。

私の感想はこちら→

地図と日本史のコラボレーションでわかりやすく! 歴史嫌いの私も読めましたー 

 

 

12位【論理学】 入門!論理学 

野矢茂樹(中公新書

論理学というと、なんか変な記号(こんなの→∩)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。私もそうでした。

しかしこの本は、数式を用いず、全て縦書きで書かれていますので、論理学の世界を文字だけで説明するという、なかなかチャレンジングな本なのです。

論理学を語る本ですから、もちろんこの本も大変論理的に書かれていますので、 読んでいて、正しく理解されるよう、一つの理解へと正しく導かれるよう書かれていると思います。

誰かに何かを説明するとき、正しく伝えたい、等しく同じ答えに導きたい、そういう文章を書きたい人におすすめです。そうして論理的な文章を書き続けていると、次第に頭の中が論理的になり、話し方も論理的になります。おすすめです。

私の感想はこちら→

論理的であること。これこそ賢さへの近道だ!と思うんだけど 

 

 

11位【心理学】証言の心理学 

高木光太郎(中公新書)

 刑事もののテレビドラマなどで、「昨日の9時頃、黒い服の男を見かけました。」「走り去っていくジーンズ姿の男を見ました」などなど、すいすいと証言している人が登場します。まあそれが、セリフであり、そのセリフを基礎として、お話が成り立っているのだから仕方がないとは思います。

とはいえ、現実の世界であっても、裁判では、人の記憶にある、「見た」「聞いた」ことを証拠としているのです。裁判とまでいかずとも、「昨日あなたはこう言ったじゃないか。」と記憶を元に言った言わないの議論になることは、多々あると思います。

この本は、「証言」はどのように成り立っているのか、「証言」は本当に事実といえるのか、そして「証言」は本当に証拠たり得るのかを深く探り世に問う本です。

裁判制度に興味のある方にもおすすめしたい本です。

私の感想はこちら→

証言の心理学 記憶など信じるに値しないのか 

 

 

10位【生物学】死なないやつら

長沼毅(ブルーバックス)

「死なないやつら」だなんで、なんだか映画のタイトルのような本ですが、 この本は、生命とは何かを真剣に探る本なのです。

 著者は、まず、第1章で「生命とは何か」という問いそのものを考えます。

「生命とは何か」とは何かを考えるのです。ちょっと哲学的ですが、面白い視点です。

 そうして、「生命」の定義を考えた上で、いよいよ第2章で「死なないやつら」が登場します。

 極限生物とは、超高温、超高圧、極度の乾燥、あるいは極度の塩分濃度など、私たち人間ならたちまち死んでしまう、「地獄」としか言いようのない極端な観光で生きている生物たちです。登場人物のキャラクターが濃すぎる生物ミステリーといった感じで、読んでいて楽しくなりました。

 最後に、宇宙にとって生物とは何かと考えいくのですが、この最後の部分は、なかなか高度な世界観と理解力が必要です。難解ではありますが、じっくり読めば新しい生命感を得られることと思います。

 私自身、生物関連の本は結構好きで、色々と読んできましたが、その中でもこの本は、いろいろな意味での生命を見せてくれた大変楽しい本でした。

 私の感想はこちら→

死なないやつらがいる 科学的に哲学する 私好みの本 

 

 

9位【太陽系外惑星天文学】第二の地球を探せ!〜「太陽系外惑星天文学」入門 

田村元秀(光文社新書) 

 この本は、タイトルのとおり、太陽系の他に、地球ような惑星を探すという壮大なテーマを掲げた本です。

著者の田村元秀さんってどんな人だろうと検索してみたら、ホームページがありました。こちら→田村元秀のホームページ

ホームページを見ると、これまでの業績やらなんやらが書いてありました。そこには、この本の宣伝はなかったので、2013年で更新は途絶えているようでした。

が、ホームページには、この本で掲載されている写真のカラー版があるので、本を読みつつこちらのホームページも見るとよく内容がよくわかると思います。

1995年には太陽系外に惑星が発見されているそうですが、この本では「第二の地球」を広い広い宇宙に探していきます。

観測方法の進展とともに第二の地球に迫っていく過程をぜひ楽しんでください。

 私の感想はこちら→

第二の地球を探せ ハピタブルゾーン なんかいい響き 

 

 

8位 入門 犯罪心理学 原田隆之(ちくま新書)

 

この本は、臨床心理学、犯罪心理学を専門とする大学の先生が書く犯罪心理学の入門書であり、犯罪心理学が持つ広い守備範囲を初心者にもわかりやすく解説してくれます。

また、この本では、過去に起きた犯罪事件を挙げ、マスコミが作ったストーリーに惑わされず、証拠(事実)をもとに、犯罪心理学の観点から丁寧に解説されています。

この部分を読むだけでも、私たちがいかに犯罪について、また、犯罪心理学に対しても、様々な誤解をしていることがよくわかります。

この本は、犯罪に対する正しく認識するための基礎知識を身につけることができる本だと思います。

 

 

7位【経済学・社会学】資本主義という謎 

水野和夫 大澤真幸 (NHK出版新書)

この本は、経済学者の水野和夫さんと社会学者の大沢真幸のお二人の対話形式により構成されており、このお二人が、延々資本主義について語ります。  

対話形式の本ですと、大抵、読み進めていくうちに、著者と本を読んでいる私が、その対話に参加するような感覚がしてくるのですが、この本は全く違いました。基本的には、それぞれ違った分野の専門家のお二人ですので、対話という形式をとりつつも、1つのテーマについて、それぞれが交互に講義をしているような感じなのです。

専門用語がバンバン入ったこの本、私には、難しい本でしたが、資本主義についての経済学と社会学の両面から深く切り込んだ話を一冊に閉じ込め、うまく合体させており、そこからさらに未来へと議論を進めていける大変興味深い一冊です。

私の感想はこちら

資本主義という謎 謎は答えがないから謎なのだ 

 

  

 位【数学】零の発見  

数学の生い立ち 吉田洋一(岩波新書)

 この本は、「数学の生い立ち」とタイトルにもありますが、 インド、エジプト、ギリシャ、ローマを舞台とした、数学を題材とした歴史書と思っていただいたらよいかと思います。

「零」なくしては数学は成り立ちません。その発見はローマでもなく、エジプトでもなくインドでした。

現代において「零」は、その意味を理解しているかどうかはさておき、その存在は当たり前となっています。この本では、その「零」が、インドにおいて発見された事実から始まり、数学の誕生からいかにして数学と計算法が発展してきたかをわかりやすく解説していきます。

数学が苦手だという方は、ときどき辛い時もあるかもしれませんが、それは数学物語のごく一部です。数学が好きな人も、そうでない人も、そして古代の歴史に興味がある方も楽しく読めると思います。

第2章の「直線を切る」はやや難しめで、数学の原理に迫るお話です。こちらは数学好き、哲学好きにおすすめしたいです。

とはいえ、全体を読みきって初めてよりふかく数学に迫れるとおもますので、最後まで読み通しましょう!

私の感想はこちら→

『零の発見』君は零を見たか?霊じゃないよ、零だよ!数学の奥深い世界へようこそ 

  

 

5位【経済学】現代の金融入門

池尾和人(ちくま新書)

現代の金融入門 [新版] (ちくま新書)

池尾 和人 筑摩書房 2010-02-10
売り上げランキング : 4046
by ヨメレバ

この本は、経済学者である著者が、銀行システム、金融政策、中央銀行などの金融システム全体の話から、資産価格(記号を使った計算式が並びます)、日本の企業統治、金融機能の分解、金融規制監督など幅広く解説する本です。
多くの人に知ってもらおうとするあまりに、簡素化されがちな部分も丁寧に解説されています。

ただ、聞きなれない経済用語がふんだんに使われていますので、なんとなく経済学に触れたいという人より、まさに金融の入門として、しっかりと金融について学んでいきたい人向けの本だと思います。経済学の知識を得るには最適の本です。おすすめ! 

 

  

4位【生物】生物と無生物のあいだに 

福岡伸一(講談社現代新書)

この本は、2008年に第1回新書大賞を受賞されている作品です。

私たちは、生きている物と生きていない物を見分けることができる。しかしその差はなんでしょうか。はっきりと答えることができるでしょうか。

この本では、分子生物学を専門とする著者が、過去の科学者の思考をたどりつつ、現在の科学まで、生命となにかを丁寧に辿っていきます。その過程を読み進めていくと、内容はどんどん専門的かつ難解になっていくものの、順を追って研究の成果を学び、徐々に生命に迫っていくことができ、読んでいて本当に楽しかった。難しく考えず読める良書です。おすすめです。

私の感想はこちら→

生物と無生物のあいだ 生命とは何かを問う良書  

 

 

3位【社会学】社会を変えるには 

小熊英二(講談社現代新書)

この本は、新書でありながら1,404円(Amazon)と価格は通常の2倍、もちろん厚みも通常の新書の2倍、そして中身の濃さは、通常の5倍くらいはありそうな、なんとも読み応えのある本です。

「社会を変えたい」などということを掲げて活動している人はたくさんいます。デモ、政治活動、NPOの設立、ボランティア活動様々あります。

この本では、「社会を変える」ということがどういうことかについて、歴史的、社会構造的、思想的に考え解説しており、様々な考え方が体系的に紹介されており、1冊読めば、たくさんの考え方の人と語り合ったような体験のできる貴重な本です。

ニュースでもデモの様子をよく見かけるようになりました。この本を一度読んでおくと、社会活動に対する自分の意見も持てていいと思います。おすすめです。

私の感想はこちら→ 

社会を変えるには まず、この社会にある様々な考えに触れることから 

 

 

2位【??】自由とは何か 

佐伯啓思(講談社現代新書

近年、「迷惑をかけなければ、何をやっても自由でしょ。」と言わんばかりの「自由」が大手を振って歩きまわり、「私の自由だからほっといて。」と個人の自由を優先した身勝手な犯罪など、理不尽極まりない事件が多く発生しています。

この本では、このような自己責任、援助交際、なぜ人を殺してはいけないのかなどを題材にして、「自由とは何か」を様々な観点から問い続けていくことで、「自由」について多角的、多層的に解説していきます。

そして、個人の自由はどこまで可能かという視点を超え、そもそも個人の自由は、本当に人間の本質なのかを問います。

この本を読んで、社会との関係を含めた問題としての「自由とは何か」について、じっくり考えることができます。おすすめです。

私の感想はこちら→

『自由とは何か』自由がわからない者は、自由を求めてはならない・なんてね - 本を読んで社会をのぞき見

 

 

超難解!!!

 1位【物理】超ひも理論とはなにか 

竹内薫(ブルーバックス)

 「超ひも理論」って知っていますか?

この本は、大変わかりやすく工夫された文章で書かれており、日本語が読めれば読むことはできます。

しかし、科学を題材とした作品を数多く手がける竹内薫さんの本の中でも、11次元の宇宙や強い力、電磁力、弱い力、重力の4つの力の統合、ブレーン世界など、聞き慣れない言葉が次々と飛び出して、ある程度の基礎理論の理解がないとすぐ迷子になってしまいます。とにかく題材が難解なのです。

それでもとにかく知ったかぶりでもなんでもして読み進めていきますと、竹内薫さんの丁寧な解説により、相対論と量子論を統合するという「超ひも理論」が描き出す、凡人には、もはやSFとしかいいようのない宇宙像を、おぼろげながらですが垣間見ることができます。

この本の中に漂う未知の世界への冒険は、いくつになっても興奮するものです。おすすめです!

私の感想はこちら→

超ひも理論とはなにか が書いてあるらしいけど、そんなヒモどこにあるの? 

 

 

 まとめ

小説やビジネス本もいいですが、ときにはこういった教養本を読んで、学問に触れることは、自身の見識を深め、読書の幅を広げることにつながると思います。

 

ではでは、楽しい読書ライフをお過ごし下さい。 

 

 

 

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