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数学への片思い。文系を装いつつ数学を愛する方へ

文系のための数学教室 小島寛之


この本書いたのどんな人

この本を書いたのは、経済学者であり、著者のブログのプロフィールによると

数学エッセイスト(そういうジャンルがあるわけじゃないけど、勝手にそう名乗っている)

でもあるそうだ。

(著者のブログはこちら↓)
d.hatena.ne.jp




私の感想

著者は、まず、まえがきにて、

そもそも「下手くそ」であることと「嫌い」ということはイコールではない。
それを混同してはいけない。

という。


確かに、下手の横好きという言葉もあるじゃないか。
私はこのまえがきを、まさに私はのエールと受け止めた。
そうだ、私は数学が好きだ、でも、ド下手なだけだい!とちょっと胸を張ってみる・・・。
こうして、著者のエールにまんまと乗せられ、まえがきで気を良くした私は、この本に当たった砕けろとばかりに、この本を読み進めることになった。

この本では、実際のところ、数学ってなんの役に立つの?という、数学下手が逃げ口上としてよく使い、陥りがちな問いに、棒グラフや身近な例えを用いて、何とか答えようとしているのである。

数学を好きになってもらいたい、数学の楽しさを伝えたいという著者の想いをひしひしと感じた。

とはいえ、襲い来る微分・積分、立ちはだかる確率・統計!
その上、経済学や論理学、哲学をも巻き込んでの数学的思考を展開するのだから恐ろしい。

私の数学好きは、もう片思いに終わるかもしれない。






*おすすめの新書あります
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