『川はどうしてできるのか』藤岡勘太郎 (ブルーバックス)
出かける先々で写真を撮るのが、何となく好き。特に、水辺。
中でも、川が好き。
そんな私のセンチメンタルとは関係なく、この本は、川について、学問的な解説を行う、いたって科学的な本なのである。
まず、第1部では、事例による解説。
短い物語を読むような感じで、川に関する最低限の知識を得ることができる。
第2部では、一つの川の始まりから終わりまでを追う。
長い物語のようであり、そのどこかの場面で、読む人それぞれが知るどこかの川を思わせるだろう。
物語の始まりも終わりも、とても興味深くて、読む人の心をわくわくさせる。
第3部では、著者の仮説が検証される。
川を題材としたミステリーは、このところ人気の、科学的検証による謎解きよろしく展開していく。
お見事です。
そんなこんなで、あっという間に最後まで読んでしまう本。
そしてまた、さらに川が好きになっちゃったなぁ。
あのね、川の始まりは、平らなんだって。
(すいません。詳しくは本を読んでください。)
生まれた一滴、さあて、どちらへいこうか。
*おすすめの新書あります