- 作者: 大野晋
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1999/01/20
- メディア: 新書
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日本語がよく読めるように、よく書けるようになりたいとすれば、最初にどんなことに気を向けるといいか。
さて、何でしょう?
答えは、基本的なことです。
まず単語の形と意味に敏感になりましょう。
では、問題を一つ
「思う」と「考える」はどう違うのか、書いてください。
おお。
私の単語使い方・語彙の数に問題があるのかな?
私の中から表現するための適切な単語がうまく出てこないってことなのかな?
なんとなくはわかっても、的確に表現できない。
ううむ。
とまあ、この本では、このような日本語に関する様々な問題が提示されています。
きっと発見があります。
あと、当たり前の範疇なんでしょうが、うまく使えていない人がちらほらいるのがこれ↓
ハとガとがどんな働きをするのか、ハとガとはどこが同じでどこが違うのかをよく見極めること。
きちんと使い分けることができるだけで、
かなり文章が書きやすくなると思います。
(会話も意味が理解されやすくなります。)
「単語に敏感になろう」でもお話ししましたが、
文章を建物にたとえると、単語:語彙は建物をつくる1個1個の煉瓦です。
文章を読むとは、書き手の意図・内容の全体を理解すること。
書くとは、書こうとする意図・内容の全体を表現すること。
さて、まずは何から練習しましょうか。
よく書くためには、まずはよく読み馴れること。たくさん読むこと。
つまり、文章全体をつかみとる技を身につけることが大事です。
ま、そうですよねー。
この本には、練習問題もたくさん載っています。
新発見が、たくさんある本です。
ぜひ、体験してみてください。