第二の地球を探せ!「太陽系外惑星天文学」入門 田村元秀 (光文社新書)
宇宙旅行がいよいよ実現されるようです。
費用は、なんと一人あたり25万米ドル(宇宙旅行フライト費用と3日間の準備訓練費用が含む)なんだそうです・・・。詳しくはこちら↓
火星に移住するという計画も本気で進めてて、帰ってくる術のない行ったきりのプランらしいです・・・。詳しくはこちら↓
2023年、人類火星移住計画 (2/5) | Telescope Magazine
多額の費用を払い、あるいは、火星行きの片道切符を手にし、宇宙を目指す人は、きっとたくさんいるのでしょう。
宇宙というのは、どうしてこんなに人を引き付けるのでしょうか。
私は、宇宙については、「無限」というか「有限」というか「宇宙の端っこってどこだろう」とか、他に生き物はいるのか、「生命の誕生とは何か」、いたとしたら「時間の概念は同じか」とか、まあ、非科学的といいますか、非論理的といいますか、どうしてもそういう哲学的なところへいってしまうわけです。
それは、宇宙には、まだまだ未知の部分が多く、科学の限界の向こうに想いを馳せることができるからだと思います(いや、ただの哲学バカかも。)。
この本は、そんな夢見ごごちの私を現実に引き寄せる、全くもって宇宙を科学する本なのです。「第二の地球」と呼ぶにふさわしい生物の宿る星を太陽系の外に探す、名付けて「太陽系外惑星天文学」の入門書です。
この太陽系の他に、地球のような惑星はあるのかについてはなかなか発見されてきませんでした。
しかし、1995年を境にして、その状況は一転しました。
ついに、太陽以外の恒星を周回する確実な惑星が発見されたのです。
その発見には、先を争う科学者たちの、仮説を立て観測方法を考え、それを実現する装置を作り、それを運用し観測するの繰り返しと積み重ねがありました。
そうして、さらなる発見へと科学者たちは突き進んでいきます。
2008年から2009年には筆者らの日本チームを含めた複数のチームが、系外惑星を直接画像でとらえることに成功しました。
そうして、NASAが初めて打ち上げた系外惑星検出用の宇宙望遠鏡により
2070個の有力な惑星候補が発見されました。
また、そのうちの約60個が、惑星表面に水があれば液体の状態を維持できる「ハピタブルゾーン」に位置しています。つまり、生命が存在できる環境にある星ということです。
惑星の存在の確認、生命の存在できる星の確認、生命の存在の確認へと、この本を読み進めることで、科学者と技術者の努力により、未知の世界が少しずつ開かれ、私たちは、地球にいながらにして、遠い宇宙に近づいていくようです。
この本は、宇宙旅行で読むのにぴったりですよ!おすすめ!
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