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宇宙飛行士になりたい 選抜試験に挑む候補者たちのドラマ 

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 大鐘良一、小原健右

(光文社新書)

 

この本書いたのどんな人

 この本を書いたお二人は、NHKの報道ディレクター・大鐘良一さんと記者・小原健右さんです。

 NHKで、「クローズアップ現代」という番組を作成されているそうです。

調べてみたら、この本を書くにあたり、お二人が取材されたことについて、インタビューされていた記事が掲載されていましたので、本を読む参考になると思います。

気になる方はこちらを↓

morningmanga.com

 

内容

この本は、2008年に行われた宇宙飛行士の募集から、最後の合格者が発表されるまでの選抜試験に密着取材した内容をまとめたものです。 

宇宙飛行士という職業、求められる役割とは何か、候補者たちはどのような人なのか、どのような試験により、どのようにして選ばれたのかなどについて、丁寧な取材の元、臨場感を持って描かれています。 

ではなぜ、私たちは、「宇宙飛行士選抜試験」に密着したかったのか?

その理由はただ一つ。「宇宙飛行士」という職業に就く人間は、世界でも数えるほどしかいない、いわば「人類代表」である。そうした、天才とも超人とも思われる宇宙飛行士が選ばれるプロセスそのものへの興味と、想像を絶する激しい競争が見られるのではないかという大きな期待があったからだ。

この本には、宇宙飛行士候補者、そして取材するものの熱い思いが込められています。 

 

私の感想

よく似た内容の漫画がありますが、本当の選抜試験は、どんな人がどんなふうに選ばれていくのだろう。宇宙飛行士になるべき人はどんな人なのか。

単なる興味本位で、この本を手に取りました。 

 

この本を読むまで、宇宙飛行士というと、科学者というイメージが強かったけれど、それは随分古いイメージだったようです。

 今、宇宙飛行士として日本から宇宙へと送り込みたい人材は、宇宙ステーションで艦長として、宇宙飛行士をまとめられる人材なのです。宇宙飛行士候補者たちには、高い「人間力」が求められていました。

 

どんな人が選ばれるのだろうと、興味本位で読み始めた本でしたが、読み手の私としては、 宇宙飛行士になるという熱い思いと緊張感が、私にまで伝わり、気が付いたら10人全員を応援していました。

 

 

私にまで、宇宙を目指す熱い想いを分けてくれて、最高にドキドキしたこの本に感謝したいと思います。

 

選ばれた宇宙飛行士の皆さんが、宇宙でご活躍される日を心から楽しみにしたいと思います。

 

 

 

 

 *おすすめの光文社新書あります

tetuneco.hatenablog.com

 

 

*おすすめの新書あります 

tetuneco.hatenablog.com

 

【おすすめ】私の好きな「光文社新書」おすすめ5冊

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こんにちは、tetunecoです。

 

 グレーに、頭に火を灯したような、羽を生やしたような人の絵が書いてある、シンプルな装丁。新書の装丁の中では、ソフトな印象です。

 「光文社新書」は、割と身近なテーマをわかりやすく紹介しているような印象があります。

 

出版社のサイトはこちら↓

光文社新書 | 光文社

 

私の読んだ中から、おすすめを選んでみました!

 

 

1 

語彙力を鍛える  量と質を高めるトレーニング 石黒圭(光文社新書)

 

この本では、語彙とは何かから始まり、

語彙力 = 語彙の量(豊富な語彙知識)×語彙の質(精度の高い語彙運用)

として、語彙の質を上げるための11の語彙の「量」を増やす方法、そして11の語彙の「質」を高める方法を解いていきます。

 文章を書きたい!という人には、強くオススメする1冊です。

 

 

2 

難解な本を読む技術 高田明典(光文社新書)

 

 

この本では、難解な本といってもそんじょそこらの難解さではなく、超がつくような難解な本を読む技術を解説ています。

さらに、読書ノートの書き方にとどまらず、著者の難解本を読むことの意義、読書とは何かを示してくれます。 

読まず嫌いの分厚い古典を読む前に、この本を読んでみてください。

私の感想はこちら↓

難解な本に挑む あなたのための指南書 

 

 

 

3 

目の見えない人は世界をどう見ているのか 伊藤亜紗(光文社新書)

 

  

この本では、空間認知、手や耳の感覚、見えない世界での体の使い方、言葉など、見えない人たちとの対話を通して、見えない人が見ている世界を丁寧に解説していきます。

この本を読むことで、目が見える人が目をつぶるだけでは想像できない、目に頼らない世界を、頭の中で作り上げることができると思います。

 目に見える世界以外の世界をあなたも体験しませんか。

私の感想はこちら↓

見えない人の世界を体感する あなたは視野から解き放たれる 

 

 

 4

昆虫はすごい 丸山宗利 (光文社新書)

 

 この本では、 地球上に百万種を超えるという昆虫の多様性と、その多様性を生かした多様な暮らしを紹介している。そして、人間と昆虫の関係にも触れる。

 

この本では、いろんな視点から昆虫を紹介されており、あなたの知らない昆虫の世界を覗き見ることができる。

珍しい昆虫の写真もたくさん載ってます!

私の感想はこちら↓

おそるべき昆虫の世界を堪能 昆虫だらけのすごい本 

 

 

 

 5

事務ミスをナメるな!中田亨

 

 

 ヒューマンエラー対策技術を研究する著者が、いかに事務ミスをナメちゃあーいけないのかについて、その研究成果を交えながら解説する。

ヒューマンエラーを徹底的に科学する本。

誰にだってミスはつきもの。読んで損なしの1冊です。

私の感想はこちら↓

「事務ミス」をナメるな! ヒューマンエラーを減らすには 

 

 

 

以上、5冊でしたー。

 

おすすめの新書あります

tetuneco.hatenablog.com

 

【おすすめ】私の好きな「中公新書」おすすめ5冊

 

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こんにちは、tunecoです。

中公新書は、落ち着いた深い緑の表紙で統一されています。

この表紙は、大人が教養を得るためにふさわしい本であることを感じさせます。

 

 

 

 1

ミミズのいる地球 中村方子(中公新書)

 

ミミズ好きのあなたに贈る、ミミズだらけの本 

 

 

 

ゾウの時間 ネズミの時間 本川達雄 (中公新書)

 

 

ゾウの時間 ネズミの時間 あなたの時間 私の時間 

 

 

 

 3

『入門!論理学』野矢茂樹

 

 

 4

証言の心理学―記憶を信じる、記憶を疑う  高木光太郎

 

 

私の感想はこちら↓

証言の心理学 記憶など信じるに値しないのか 

 

 

 5

 

 

 

戦後和解はどうあるべきか なぜ戦争を忘れてはいけないのか 

 

 

おそるべき昆虫の世界を堪能 昆虫だらけのすごい本

昆虫はすごい 丸山宗利 (光文社新書)

 

この本書いたのどんな人

この本を書いた人は昆虫学者さんです。

どんな方だろうって検索してみたら、前に見かけてずっと気になっていたこちらの本↓を書いたお方でしたー。

きらめく甲虫 (幻冬舎単行本)

ツノゼミ ありえない虫

 

私は、虫好きではないのですが、綺麗な表紙にひかれちゃいます。この表紙を見ていると、著者は、きっと本当に虫が好きなんだろうなってことが伝わってきます。

 

内容

この本では、 地球上に百万種を超えるという昆虫の多様性と、その多様性を生かした多様な暮らしを紹介している。

 

昆虫が収穫し、狩りをし、恋をしたり、旅をしたりする。

社会生活を営み、奴隷を使う昆虫も紹介されている。

えーそんな昆虫がいるのか!と、驚くばかりである。 

 

そして、人間と昆虫の関係にも触れる。

昆虫の進化に人間が関わっていること、感染症の蔓延に昆虫が関わっていることや、人に嫌われる虫と愛される虫がテーマになっている。

 

この本では、いろんな視点から昆虫を紹介されており、あなたの知らない昆虫の世界を覗き見ることができる。

 

私の感想

 

私は、昆虫が好きではない。できれば、あまり出会いたくない。

特に、夏になるとキッチンなどに登場する例の茶色い物体は特に嫌いだ。

あやつが、昆虫に分類されるものだとは、この本を読むまで考えたこともなかった。

 

この本を読むまで、昆虫のどこがすごいんだろうと思っていたけれど、何がすごいって多様性なんだな。

生活環境や捕食者との関係によって、昆虫は思いもよらない姿に形を変え、理解を超えた生活を送る、多様性を生み出した。

昆虫の生活を見ていると、この地球は昆虫の暮らす星で、私たち人間など大きくて道具にとよらなければ生きていけないうすのろに思えてくる。 

 

また、おそらく思考することなく生きる昆虫の姿は、なんだかロボットみたいで、SF映画の題材になりそうだ。

例えば、スターウォーズのあのクローンという白い兵士たちだって、働きアリに見えてくるし、私たちが想像する宇宙人たちも、何やら昆虫っぽい。

 

こんな風に、この本は、いろいろと想像を掻き立てる本で、次から次へとページをめくりたくなる。

ただし、虫が苦手な方は、本のページをめくる時、次のページに虫の写真がないか慎重にページをめくることをおすすめする。

 

 

 

 

 

 *私の好きな「生物の本」おすすめあります!

tetuneco.hatenablog.com

 

社会人・大学生におすすめ! 新書24選(知識・教養)読みやすいものから難解なものまで

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