昆虫はすごい 丸山宗利 (光文社新書)
この本書いたのどんな人
この本を書いた人は昆虫学者さんです。
どんな方だろうって検索してみたら、前に見かけてずっと気になっていたこちらの本↓を書いたお方でしたー。
私は、虫好きではないのですが、綺麗な表紙にひかれちゃいます。この表紙を見ていると、著者は、きっと本当に虫が好きなんだろうなってことが伝わってきます。
内容
この本では、 地球上に百万種を超えるという昆虫の多様性と、その多様性を生かした多様な暮らしを紹介している。
昆虫が収穫し、狩りをし、恋をしたり、旅をしたりする。
社会生活を営み、奴隷を使う昆虫も紹介されている。
えーそんな昆虫がいるのか!と、驚くばかりである。
そして、人間と昆虫の関係にも触れる。
昆虫の進化に人間が関わっていること、感染症の蔓延に昆虫が関わっていることや、人に嫌われる虫と愛される虫がテーマになっている。
この本では、いろんな視点から昆虫を紹介されており、あなたの知らない昆虫の世界を覗き見ることができる。
私の感想
私は、昆虫が好きではない。できれば、あまり出会いたくない。
特に、夏になるとキッチンなどに登場する例の茶色い物体は特に嫌いだ。
あやつが、昆虫に分類されるものだとは、この本を読むまで考えたこともなかった。
この本を読むまで、昆虫のどこがすごいんだろうと思っていたけれど、何がすごいって多様性なんだな。
生活環境や捕食者との関係によって、昆虫は思いもよらない姿に形を変え、理解を超えた生活を送る、多様性を生み出した。
昆虫の生活を見ていると、この地球は昆虫の暮らす星で、私たち人間など大きくて道具にとよらなければ生きていけないうすのろに思えてくる。
また、おそらく思考することなく生きる昆虫の姿は、なんだかロボットみたいで、SF映画の題材になりそうだ。
例えば、スターウォーズのあのクローンという白い兵士たちだって、働きアリに見えてくるし、私たちが想像する宇宙人たちも、何やら昆虫っぽい。
こんな風に、この本は、いろいろと想像を掻き立てる本で、次から次へとページをめくりたくなる。
ただし、虫が苦手な方は、本のページをめくる時、次のページに虫の写真がないか慎重にページをめくることをおすすめする。
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