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【おすすめ】あなたの暮らしを彩るエッセイ10冊あります 

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 こんにちは、tetunecoです。

 

 私が読んだエッセイの中から、おすすめの10冊をご紹介します。

日常のきらめきはきっと、あなたの疲れた心を、ほぐしてくれることでしょう。

 

 

 

 1

春の数えかた 日高敏隆(新潮文庫)

 

 この本は、日本エッセイストクラブ賞を受賞しています。

 日本に動物行動学を最初に紹介した研究者の一人である著者は、動物の営みを通じて、日本の四季が見せる風景の美しさをあたたかい文章で描いていきます。

忙しい毎日で、道に咲く花や、四季とともに姿を見せる生き物たちを眺めることを忘れてしまった方は、ぜひこの本を読んで、日常の中で自然に目を向け、自然を感じる心を取り戻してほしいなあと思います。

 

 

 渡りの足跡 梨木香歩(新潮文庫)

 

 

この本の著者は、「西の魔女が死んだ」、「家守綺譚」を書かれております。いずれの本もとても優しい文体で心が癒されます。私の大好きな本です。

そんな著者の書くこの本は、渡り鳥の観察をする著者の旅の記録エッセイです。

派手な描写はありませんが、淡々と鳥を追い、鳥を見つめる著者の目を通して、あなたも一緒に旅をしましょう。

私の感想はこちら↓

著者が見る渡り鳥の世界を一緒に 旅をする私は自由に空を飛ぶ 

 

 

3 

われ笑う、ゆえにわれあり 土屋賢二(文春文庫)

 

この本は、哲学者である著者が、好き勝手なことを書いて笑ってもらおうという本です。

哲学者らしく、くどくどと日常を綴ります。

どうでもいいことを、これでもかと考察します。哲学者ですから、仕方のないことです。 

 この本を読んで、どうにもならないことをくどくどと悩んでいる自分も一緒に笑い飛ばしまいましょう。

 

 

 4

 今日も怒ってしまいました 益田ミリ(文春文庫)

ミリさんといえば、やっぱり「すーちゃん (幻冬舎文庫 ま 10-2)」でしょうか。

悩みつつも淡々と生きるすーちゃんを飾らない文体で描き、多くのおひとりさま女性に支持されているお方です(たぶん)。

とはいえ、「オトーさんという男 (幻冬舎文庫)」をきっかけに、ミリさんの本にはまったという50代男性もおられますので、男性にも心にしみるものがあるのでしょう。

今日も怒ってしまいました。

そんなあなたは、この本を読んで、もう眠ってしまいましょう。

 

 

生きて行く私 宇野千代(角川文庫)

 

この本は、著者の自叙伝的作品なのですが、奔放な恋愛遍歴が綴られたこの作品からは、生きてきた道を振り返らずに「生きて行く私」という著者の決意のようなものを感じます。

どの時代も恋する女性は強いですね。

なんだか息苦しい世の中ですが、のびのび恋して生きていきたいあなたに、おすすめの本です。

私の感想はこちら↓

恋して 恋して 生きていく私 

 

 

6 

中島らもの特選明るい悩み相談室〈その1〉ニッポンの家庭篇  中島らも(集英社文庫)

 

エッセイとはちょっと違うけど、読んでほんわかできる一冊です。 

この本は、新聞の読者からの相談コーナーを「家族」をテーマにまとめたものです。

親子ならではのくだらない悩みにも、真剣な悩みにも、らもさんらしくほんわか答えます。

一昔前の家族の感じも出ていて、懐かしさもあって、大人がのんびり読むのに最適な本だと思います。

私の感想はこちらを↓

中島らもの特選明るい悩み相談室 他人の悩みを笑うべからず 

 

 

7 

かわいい自分には旅をさせよ 浅田次郎(文春文庫)

かわいい自分には旅をさせよ 浅田次郎(文春文庫)

 

この本の著者は、『地下鉄(メトロ)に乗って』『鉄道員』などで知られる小説家であり、日本ペンクラブ会長もされています。この本を読んで初めて知ったのですが、過去には、信念を持って陸上自衛隊に入隊されていたそうです。誠に失礼ながら、著者は、なかなかの頑固親父とみました。 

ちょっと文体が堅い目なのですが、読み進めているうちに、心地よくなってくる素敵なエッセイです。

こちらも→ 

浅田次郎エッセイ おじさま的文体に酔う 

 

 

言葉をください 新子の川柳エッセイ 時実新子 (文春文庫)

言葉をください 新子の川柳エッセイ (文春文庫)

言葉をください 新子の川柳エッセイ (文春文庫)

この本の著者は、川柳作家であり、エッセイストです。情熱的な川柳を書かれる方で、私の大好きな川柳作家さんです。

川柳大学として、作品の掲載と後進の育成は、著者が亡くなられた今も続いています。

この本を読めば、 新子さんの目に映る日常を、小さな一つ一つの言葉の連なりから感じとることができますし、日常を鋭く切り取った川柳を思う存分味わうこともできます。

私の感想→

 

 

神も仏もありませぬ 佐野洋子 (筑摩書房) 

 

この本は、著者が64歳から65歳にかけて書いたエッセイです。著者は、静かな町に住み、そこに住む友人たちと、季節に寄り添うように暮らしている。この本の中で、著者が綴る言葉からは、生きるということの大きな流れを感じ取ることができる。

詳しくはこちらを↓ 

おおらかに生きる 神も仏もありませぬ 

 

 

10

犬と歩けば 安岡章太郎(文春文庫)

 

この本は、著者と犬にまつわる第二作に当たり、著者と愛犬コンタとの日常が綴られている。

コンタと一緒に歩いた道や、近所の犬とのケンカやコンタの逃亡などなど、犬と共に暮らすことから見える日常は、淡々としている。そんな中にも、心動かされる一コマがあって、ぽっと心に温かみが生まれる、そんな素敵な本です。

 

私の感想はこちらを↓

犬と歩けば 犬に連れられて散歩に出かける 

 

 

 

以上、10冊でしたー。

エッセイは、飾らない、気取らない、自由な感じがいいですよね。

週末のお供にいかがでしょう。

 

 

*私のおすすめ本リスト

tetuneco.hatenablog.com