こんにちは、tetunecoです。
恋愛小説はほとんど読まない私ですが、数年に一度くらいのペースで、読みたくなるのが、江國香織さんの描く恋愛小説だ。
気がついたらスパッと切れた切り口から血が滲んで、後から痛みがじわじわくるような感じで、彼女の作品は、読み手の心を鮮やかに傷つけ、そこから彼女の綴る言葉が染み込んで、じわじわと心を締め付ける。
恋愛小説だけではなく、児童文学や詩も書く彼女の綴る物語は、表情豊かだ。
1
がらくた (新潮文庫)
この本は、島清恋愛小説文学賞受賞作とのこと。
でも、この本、恋愛小説じゃないなと思う。読んでいてそう思った。多分世間一般の「恋愛」の定義から外れてしまっている。とことん愛を突き詰めたい方に。
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2
きらきらひかる (新潮文庫)
ホモの夫にアル中の妻。セックスレスでも傷つけあっても、離れられない二人。
出会わなければよかった、と思う恋もある。
それでも、出会ったが最後、その切なさに身を投じずにはいられない。
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3
ぬるい眠り (新潮文庫)
この本は、著者の「きらきらひかる」の10年後を描いた作品ほか9編からなる短編集。
短編集なので、ちょこちょこ休憩しつつ時間をかけて江國作品を味わえます。
短編でも、エスプレッソ的に恋のエキスは詰まっています。
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4
ぼくの小鳥ちゃん (新潮文庫)
ぼくと小鳥ちゃん、そして、ぼくとぼくの彼女と小鳥ちゃん、不思議な関係が、なんともいえない柔らかで、読んでいて居心地がとてもいい。
お休みの日の午後に、ゆっくり味わってほしい本です。
5
間宮兄弟 (小学館文庫)
ギリギリの恋愛とは対照的に、もてない君の兄弟が主人公のお話です。
恋愛に疲れたとかとか、生きてるってなんだかなぁというような日に、この本を読んで、力んだ体をほぐしてください。
以上、5冊でしたー!
*おすすめの本あります