こんにちは、tetunecoです。
SF作品にもいろいろあるのですが、私の好みは、遠い過去に書かれた割と古典的な作品です。というのも過去の作品には、科学技術が今ほど発展していない中で、詳細にわたって想像力豊かに描かれている未来の物語は、何度読んでも惹きつけられる魅力がありつと思うからです。
そんな私が選んだオススメSF作品は、こちらです↓↓
1
「2001年宇宙の旅」アーサー C クラーク,伊藤典夫(早川書房)
「2001年宇宙の旅」は、映画版を担当したスタンリー・キューブリックとこの本の著者アーサーCクラークのアイデアをまとめて制作されたものです。
舞台となっている2001年が、現実にはもう過去でありながら、この本書かれた1968年には、近未来として描かれているところを踏まえつつ読むと面白いです。
科学をベースとしたSFという体系を取りつつ、ラストは幻想的というのもなんとも魅力です。
2
「果しなき流れの果に」小松左京(ハルキ文庫)
いつの間にかSF作品というと、本で読むより、映画で見ることが多くなりました。
私は、小説の中に描かれた未来の方が、隅々まではっきり見せないことで、未知の世界観を作り出し、得体の知れない未来を見せてくれると思っています。
この本は、著者の素晴らしい表現力の元、あらゆる時、あらゆる場所が読み手の想像をかき立てるように、力強く描かれています。ストーリー展開も素晴らしいです。
映画もいいけどSF小説もどうぞ!
こちらも→果しなき流れの果に 時間と空間を自在に操る著者の筆力に酔う
3
48億の妄想 筒井康隆 (芸術社)
この本は、1965年に書かれたものですが、現代社会を見事に予測していたかのようです。
メディア社会を皮肉ったこの作品は、現代社会を痛烈に批判するもののようにも受け取られます。
「時をかける少女」の繊細で切ない雰囲気の物語とは打って変わって、風刺的な作品も素晴らしいです。
こちらも→メディアに踊る 48億の妄想 現代社会を風刺する予言の書
4 星新一
未来イソップ 星新一 新潮社文庫
ショートショートという形式も楽しい星新一作品ですが、短いストーリーの中に織り込まれた未来の姿は、どきっとしたり、クスリとしたり、どの作品も読み手を掴んで離さないです。
星新一さんの作品はたくさんあって、その中でこの作品が一番好きというわけではないのですが、一番最後に読んで、イソップをモチーフにした作品が楽しかったので、この本を選びました↓
5 マイナス・ゼロ 広瀬正 (集英社文庫)
この本は、「時に憑かれた作家」と呼ばれる所以とも思えるタイムマシンモチーフとした時間を題材としたSF作品です。
この本の中では、時間が螺旋を描くように過去と未来が、タイムマシンによって奇妙につながっているのです。
まさにこの本は、時間に憑かれた著者だからこそ書けた作品だと思います。
*オススメの本リストあります。