宇宙創成はじめの3分間 S・ワインバーク
この本書いたのどんな人?
この本の著者は、
アメリカ合衆国出身の物理学者。アブドゥス・サラム、シェルドン・グラショーとともに、電磁気力と弱い力を統合するワインバーグ=サラム理論を完成させた。これによって、1979年にノーベル物理学賞を受賞した。
方なのだ。
このようなお方の、考えに触れられるというのが、本のいいところだ。
内容
この本では、タイトルのとおり、
宇宙創設のはじめの3分間を素粒子物理学を専門とする著者が解説する本である。
私にとってまさに宇宙語で書かれているかのようだ。
なにせ著者は、
まったくなにもわからない読者を念頭において、
そこまで程度をおとすことはしない。
私はむしろ読者を尊敬していたい。
私の言葉を話はしないが、それでもなお、
あきらめる前になにか説得力のある議論をきくことを期待している
頭のいい老年の弁護士、という読者を私は頭に描いている。
という。
頭の悪い、しがない公務員のおばちゃんという著者の想定外の読者の代表みたいな私。
まさか、こんな人まで読むことになろうとは、著者も想定していなかったであろう。
あっはっは!(自慢ではない)
私の感想
そういや、小学生のころに、よくわからない図鑑や実験の本をよく読んだっけな。
あの頃、2000年に、地球が全滅するって信じてたっけ。どんなに怖かったことか。
そして今、宇宙創世のはじめの3分間に、よくわからないけどわくわくする。
自分では知りようもないこと、考えようもないこと、
理解しようもないことを、本なら自分のペースで触れることができる。
無駄ともみえるこの時間が、案外ストレス解消になっているのかな。