宇宙になぜ我々が存在するのか 村山斉(ブルーバックス)
この本書いたのどんな人
この本の著者は、
数物連携宇宙研究機構の初代機構長。素粒子理論におけるリーダーの一人であると共に、基礎科学分野における若き指導者の一人でもある。
詳しくはこちらを↓
いやーもう、著者の経歴等を読んでも、物理学の何たるやを理解できない私のような凡人には、著者を的確に表現する言葉も見つけられません。
とにかくすごい人という表現しか表しようがない感じです。
内容
この本では、タイトルにあるとおり「宇宙はなぜ存在するのか」について、最新の物理学を紹介つつ、今後の期待される展開についても解説していきます。
著者が、本当に理解してほしいことは丁寧に、とにかくわかりやすく、そして、凡人には理解しえないところは、それなりにかいつまんで説明するなど、細部にわたって気配りしつつ、解説されています。
さすがにスラスラ読めるとは言い難いのですが、じっくり読むことで、多少なりとも物理学の世界を覗くことができます。
私の感想
私が、この本に書いていることを100%理解しているかというと、そんなことは決してありません。
それでも、少しずつ理解した知識を積み上げ、所々理解できなかったところも、周辺の書きぶりから内容を構成して、宇宙の姿を、私なりに組み立てていく作業はとても楽しい。
物理学で、宇宙というものすごく大きいものを考える時に、小さい小さい小さいこれ以上もう分けることもできないものを見るという視点が、結構好きだったりするんですよね。
とはいえ、私の理解の範囲で勝手に組み上げた宇宙は虫食い状態で、わからないことだらけだ。
それでも、こうして物理学の世界に触れることで、私とは何かといった、答えのない問いを自分に向けてしまいがちな私に、科学的な視点を持たせることができると、私は考えています。
そうして、広くいろんな視点を持てれば、私の思考のバランスとることができると思うのです。
今後ますます、物理学の発展で、宇宙の隅々まで解明されることだろう。
それまで、私も宇宙の本をどんどん読んで、知識を積み上げて少しでも広い宇宙を理解できればと思う。
*おすすめの新書あります