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本を読んで社会をのぞき見

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日本語に年輪あり。刻む年輪に歴史を感じます。

日本語の年輪 (新潮文庫)

日本語の年輪 (新潮文庫)

文章がうまくなりたくって、

文章法、文法、本を読むための本などをいろいろと読んだ。

その中の1冊がこれ↓「日本語練習帳」だ。

tetuneco.hatenablog.com

これも読んでる↓

tetuneco.hatenablog.com




著者の本を読んで、日本語よりも、なんだかとっても著者が好きになってしまって、

久しぶりに著者の本を買った。

(好きだけど、ちょっとカタいんだよね。)

この本では、

今、私たちが日本語として捉えているこの言葉が、

どのように生まれて、どのように使われてきたのか

いろんな言葉から丁寧に示していく。


この本を読んでいくと、今、使われている言葉の中には、

その意味や用法が大きく変わってしまっている言葉が

少なくないことがわかる。

このままで行けば将来の日本語の中で漢語の占める割合は低下するであろう。

しかし、日本語の造語力を回復する、新しい語彙の体系についての

正しい見通しと方策を持たなければ、

依然として耳で聞いても簡単には分からないカタカナ英語などが、

その後に入れ替わるだけである。

著者は、言葉を流動的なものと捉えている。

言葉は変わりゆくものなのである。それが宿命のようだ。




日本語がこの先どうなっていくのか、どうなっていくべきなのか

私にはわからない。

けれど、

私は、今も古典が読み継がれ、

美しい日本語が失われず大切に残されているにいることを嬉しく思う。

これからも、せめてそうであってほしい。


そして、私もこうして、恥ずかしながら文章を書いているのであるから、

せめてきれいな日本語で丁寧に表現していきたいと思う。



日本語関連だと、この本↓も読んでる。勉強になるよ。
tetuneco.hatenablog.com