ゾウの時間 ネズミの時間 本川達雄 (中公新書)
この本書いたのどんな人
この本を書いた人はどんな人だろうって、調べて見たら著者のホームページがありました。
大学の教授だったお方だし、難しい顔した方かしらんと想像しながらのぞいて見たら、
可愛い帽子と茶目っ気たっぷりの笑顔にメガネで、素敵なお方でした。
気になる方はこちらを↓
現役時代の専門は生物学で、棘皮(きょくひ)動物(ナマコ、ウニ、ヒトデ、ウミユリ)の硬さの変わる結合組織の研究や、サイズの生物学の研究。
なんだそうです。
この本も、サイズ生物学について書かれています。
私の感想
この本では、動物のサイズに着目し、
動物のデザイン、つまり、なぜそのような身体が選ばれたのか、
動物ごとの世界観をあらわにしていく。
まず著者は、第1章動物のサイズと時間で
この本のタイトルにもなっているゾウとネズミを例にとり、動物のサイズと時間の関係を示す。
物理的時間で測れば、ゾウはネズミより、ずっと長生きである。
ネズミは数年しか生きないが、ゾウは100年近い寿命をもつ。
しかし、もし心臓の拍動を時計として考えるならば、
ゾウもネズミも全く同じ長さだけ生きて死ぬことになるだろう。
つまり、
動物のサイズによって時間も変わる
のである。
著者も、このことを知ったときには新鮮なショックを感じたそうだ。
私もショックを感じ、加えて激しく興味をそそられた。
というわけで、私は、第1章から、ぐっとこの本に引き込まれてしまい、著者の見せる生物の世界へと足を踏み入れてしまった。
私も生物である。
そう思って読むと、この本が見せるさまざまな生物の世界は、なお面白い。
ゾウの時間 ネズミの時間 ワタシの時間
てな具合に読むのだ。
さて、生物としての私の時間は、どんなふうに流れているのだろうか。
のーんびりしてるんだろうなぁ、きっと。
そういや女性の脈拍の平均値は、70〜90回らしいが、
私は、だいたい60回。。
たくさんの人の中にいると、皆についていけずに、自分だけが止まっているように感じるのは、もしかして、そのせいなのか?
私はどうやら空気が読めないんじゃなくて、他の多くの人とは、違う時間を生きているのかもしれない。
*おすすめの生物の本あります
tetuneco.hatenablog.com