- 作者: 外山滋比古
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/24
- メディア: 文庫
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この本は、
あまりにも有名な『思考の整理学』の著者が書いた本だ。
(http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/20081204)
著者の思う日本語の作法が綴られているのだが、
その作法には、整理された美しさがあり、何とも懐かしい温かみもある。
遠慮があっては思う存分なことが言えない。
遠慮はよろしくないけれども、
他方、遠慮がないと人を傷つけることになる。
実に、どっちやねんと突っ込みを入れたくもなるが、
これこそ日本的な作法だな、と思う。
日本語の美しさは、どこにあるのかな?と思うと、
それはきっと、日本人の日本びいきであって、
日本人にしかわからない美しさなのかなと思う。
月並みだけど、
四季の移ろいと共に感じる、色、音、香り
それらを感じる心。そして心の移ろい・・・
日本語の作法は、
言葉の使い方にとどまるものではなく、
私たちの心の在り方にも大きく影響されるのかな、と思う。
私にも誰かにも、心地よい日本語の作法を心掛けたいと思った。