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「心の専門家」はいらない  カウンセラーになりたい人が増えてるらしいよ

「心の専門家」はいらない  小沢牧子

「心の専門家」はいらない (新書y)

「心の専門家」はいらない (新書y)

心の弱い私にとって、カウンセリングなるものは、
興味津津の対象。

救われるのかな、そんな気すらして、
もう何やら宗教に近い存在でした。
(宗教に近く感じているために、近寄りもしないのだが。)

しかし、
心のケアとは、心のビジネスであり、
要は手っ取り早く助かりたい、楽になりたい、
いわば、もうお金で解決してしまおうという一面があるそう。


著者いわく

かつて悩みの解決への方法は、
時間をかけて考えることであり、
生き方の見えている周りの人の中に相談相手を探し、
時の力を借りることであったが、
いま人びとは問題に手早く決着をつけるための
助言または指導そして記号を、
『心の専門家』に期待しているように思われる。

そして、

カウンセリングを受けたい人ばかりではない。
カウンセラーになりたい人、
「心の専門家」志望者がじつに多い。
受けたい人よりなりたい人のほうが多いのではないか
とすら感じるほどの増え方である。

私は、多くの「心の専門家」志望者は、自分の話したことで、誰かを助けたい
という表面的な達成感の裏に、
相談する側ではなくて、相談される側の優位な立場で、
自分の話したことを誰かに受け入れてもらいたい
という自己満足が潜んでいるのではないかと思っている。


私が、そうだからだ。


だが、いいことを言って、
受け入れられるのは、確かに気持ちいいんだけど、
お悩み相談的なことが持ちかけられること増えてきた中で、
わかってきたことは、
答えを与える必要はないんだなということ。


そばにいて、大丈夫って言って、んでまた、そばにいて。
後は、時間なのかなと。
その人に力が湧いて、歩きだすのを一緒に待っているのがいいのかなと。


人の役に立ちたいと思う今日この頃。。
大それたことはできないし、私は、心の専門家には、なれそうにない。


ただ、人とかかわり合いをもつことが、
私にできることなのかなと思う。
そうすりゃ、私もカウンセリング教に入らなくっても済みそうだし。

ホントは、自分が誰かにそばにいてほしいだけなんだろけどね。