- 作者: デーヴグロスマン,Dave Grossman,安原和見
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
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こんばんわ。
お久しぶりに、この日記のことを思い出しました。
思い出しついでに、今日やっと読み終えた本のことを書きたいと思います。
この本は、昨年の夏に、心理学の教授から薦められた本の中の一冊です。
この本は、「人が人を殺すこと」について、
特に、このことを正当化しようとする戦争において、
人の心理がどう働くのかを詳細に検証する本です。
殺す人と殺される人との距離、
物理的な距離、心理的な距離含めて、
遠いところから始まって、検証はどんどん近い方へと進んでいく。
そして、戦争という場面の特異性。
この本には、始めのうち、タイトルから想像されるようなことが書いてあって、
まあこんなもんだろうと思っていた。
けれど、この本は、私の想像を遥かに超えた。
第一部の副題にある
セックスを学ぶ童貞の世界
まさにそんな感じで、
自分が想像していた以上のことが書いてあって、
私は、予想もつかない感覚を、思わず飲み込んでしまいました。
私は、次第に読めなくなり、
3分の2くらいのところで、吐き気がしました。
どうやら「人を殺すこと」は、私には消化できないことのようです。
戦争とは、
ダメとか、イヤとか、そんなもんでなくて、
本当はもっと、
体の中からこみ上げる嘔吐のような感じで、
私たちには受け入れられないことなんだと思いました。