- 作者: ジェームス・D・ワトソン,中村桂子,江上不二夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1986/03/10
- メディア: 文庫
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DNAが二重らせん構造であることは、今や周知の事実である。
そして、この世紀の大発見をしたのが、この本の著者なのだ。
この本では、その過程と彼を取り巻く科学者たちの様子が記されている。
もちろんDNAの構造に迫る科学的なあれやこれやも記されているのだが、
私にはそのほとんどはわからなかった・・・。
それでも十分楽しめたから不思議である。
というのも、
我先にと発見を急ぎながらも、
確実に実験による実証を重ねていく科学者たちの様子が淡々と綴られており、
DNAの構造についても、近づいたかと思うと遠ざかり、
結末がわかっているドラマではあるものの、ホントにこの本にはハラハラさせられたのだ。
それにしても、
あの科学室の片隅に置かれていたビーズの組み合わせのようなDNAの模型は、
彼らの発見に一役買っていたのだなぁと、この本を読んで初めて知った。
さてさて、大いなる発見は、何故彼らにもたらされたのだろうか。
努力の賜物?、神の思し召し?それともやっぱし運?
きっとたぶん情熱なんじゃないかな??
なんて、クサイこと思いついちゃったけど、そう思いたい。
そう思っていたい。