悪意 東野圭吾
このところ東野作品の中でも、加賀刑事シリーズを順に読んでいる。
彼は、私の好きな数々のミステリーの中でも、最もクールな主人公だ。
主人公がクールであるからこそ、事件に関わるあらゆる登場人物の心の動きがより一層際立つように思う。
さて、
東野作品だが、私は、読み終えると必ず同じような感想を持つ。
もしかしたら、最初に読んだガリレオシリーズのせいかもしれないが、
数式のような物語だなと思うのである。
すべては、あてはめのように感じるというかのな、
ある意味どこか不可実性が排除されているというか、
数式に当てはめて出てきた答えのように、人間が感じ行動しているかのような感覚。。
だかしかし、とにかくその数式は、ほんとうに美しく、魅力的で、
流れるように組まれているのである。
そこがホントに憎々しいところで、
そうして私はまた、東野作品を買ってしまうのである。
『悪意』
優しくて、強いあなたは、私の弱さや醜さを、より一層私に知らしめる。
あなたの優しさは、むしろ私の悪意を駆り立てる。
*私の好きな「東野圭吾」
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