犯罪精神医学入門ー人はなぜ人を殺せるのか 福島章(中公新書)
今日もまた、痛ましいニュースがテレビのニュースに流れていました。
ニュースに写し出された犯人の顔。
なにやら「やっぱり、変わった人」のように見える。
でもこれって、多分、思いっきり偏見というやつです。
この本では、犯罪者の精神鑑定を行ってきた著者が、
自身が直接精神鑑定を行っていない重大事件を題材として、
犯罪者に対し、医学的に迫っていきます。
私は、
この本の中にたびたび登場する
「犯罪ファンタジー」という言葉がとても気になりました。
犯罪を夢想して、その幻想に入り込む。
犯罪に魅せられたの世界のことのようです。
そんなファンタジーな世界があったんですね・・・
まるでディズニーランドみたいで、ちょっと楽しそうな感じがするから
不思議です。
そういう世界に魅せられる人がいるというのも、なんだか納得なのであります。
とはいえ、犯罪ファンタジーを、実現化するかどうかは別、だと思う、
ていうか、思いたいのかな。
この本を読むと、どうも、
犯罪を犯す人は普通の人ではないといいたいような気がしてなりません。
人を殺す病気がある、とでも言いたげなような。。
でも、本当にそうなのだろうか、と思います。
ああ、こんなこと書いていると、
私が、犯罪を犯した後に、このブログが公開され、
「やっぱ頭のおかしい奴だ」とか言われちゃうんだろうなぁ、TVのニュースで。