- 作者: 佐久協
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/06/27
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 87回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
この本は、ずいぶん前に読んでいたのですが、読書会の課題本に選ばれたので再読しました。
残念ながら、読書家には参加できなかったので、持参する予定だったレジュメをここに掲載します。。
1 印象に残ったところ
・P103
他人が自分を認めてくれないからと嘆く者は多いが、
自分が周りにいる他人の才能や長所に気づかないことを嘆くのが先だろう。
他人の才能に気づく能力を身につけてみなよ、そんな人物を世間が放っておくと思うかね。
・P111
『できない』というのは途中までやって、ぶっ倒れた者が言うセリフだよ。
お前のは、『できない』でなく、『やらない』の言い訳じゃないか。
自分で自分をダメ人間あつかいしてるのと同じだぞ。
・P142
人の上に立つ者には、守るべき以下の九つの心得があるよ。
物を見る時には明確に見ること。
聞く時には誤りなく聞き取ること。
表情を穏和に保つ。
立ち振る舞いを上品にする。
ことばを違えない。
仕事は慎重にする。
疑問があったら問うことを恥じない。
見境なく怒らない。
道義に反した利益を追わない。
・P148
不正を憎む者も不正が広がるのを防いでいるのだから、
正義を行っていることに違いはない。
しかし、一日でもいいから他人の不正を責めるというマイナスの情熱を
自らの正義を実践するというプラスの情熱に転換してみるといい。
そうすれば異(ちが)いがわかるはずだ。
2 最も印象に残ったところ
人の上に立つ者の心得が一番印象に残った。
人の上に立つものは、見る、聞くなど、周囲からのインプットは正確に、
そして、表情、行動、発言、仕事は、冷静かつ慎重に行うべきとのこと。
このようにふるまえれば、
さぞかし、周囲も自分自身もとても気持ちよく仕事ができることだろうなと思う。
人の上に立つ者に限らず、どのような立場の者であっても、
仕事をする上で心得るべきことではないかと思う。
3 著者が伝えたかったことは?
生きることを慌ててはいけない。
同じ時代を生きる人々に思いやりをもって接し、やるべきことをやり、丁寧に生きること。
4 その他:感想とか。。
・P250
わたしは川のほとりに立つたびに思うんだよ。
時の流れは、まるで川のようだと。
滾々と流れ来たって、滔々と流れ去っていく、待ったなしにね。
孔子は、時の流れを川の流れにたとえている。
私は、その川とは、向こう岸も見えないような、太く水量も豊富で、誰もその流れには逆らえもせず、ただ流されていくだけのような、そんな川を想像した。
皆さんはどんな川を想像しますか。