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「新」がついて より怪しく感じるのは 宗教だけじゃないのか 

日本の10大新宗教 島田裕巳

この本書いたのどんな人

この本を書いたのは、作家であり、宗教学者でもあります。
宗教に関する本を多数出版されているほか、「プア充」をタイトルにした本を出版し、流行語になったりもしている。

著者の公式サイトはこちら↓
shimadahiromi.com


私の感想

「新宗教」という言葉には、どうしてこう胡散臭いイメージがこびりついている。

しかし、

本書では、新宗教をめぐるさまざまな問題を踏まえた上で、
主な十の教団を取り上げ、それぞれの教団の成り立ちや歴史、
教団としての特徴などを紹介することで、
日本の社会における新宗教のあり方を概観していくことにする。

このように、この本は、表題から想像するほど怪しい本ではない。
読めばスッキリ、新宗教の姿がくっきり見えて、よくわかる真面目な本なのだ。


考えてみれば、本書でも指摘しているように

あらゆる宗教は、最初、新宗教として社会に登場するとも言える。

みんなが知ってるあの宗教もこの宗教も、時間とともに、その怪しさが消えうせたものにすぎない。


私にとっては、宗教と聞けば、心を飲み込まれる、そんな気がして、あらゆる宗教が警戒に値する対象だ。
だからといって、私は宗教そのものを否定しているのではない。

「信じる者は救われる」

宗教の力も人間には必要であると思うからだ。


人を助けたい。幸せにしたい。どんな宗教も、そういった目的で始めたものだろう。
ただ、その目的を達する上で、手段を間違うとおかしなことになる。。
壺を売る、熱湯につかるなどなど、などなど。

また、宗教団体が組織として大きくなると、元の目的からそれるようにも思う。
人を集める、金を集める、団体の維持などなど。


何を信じるかで、人の人生は大きく変わる。

この本は、信じるべきものを見極められる視点を与えてくれる。



*おすすめの謎本あります
tetuneco.hatenablog.com