死ねばいいのに 京極夏彦(講談社文庫)
この本は、本屋に平積みされているのを見た瞬間から、気になり始め、よせばいいのに文庫化を待ち、しびれを切らし買ってしまおうかと、何度も迷い苦悩した本です(いや買おうよ。)
そのくらいとにかく、タイトルのインパクトったらない。
「死ねばいいのに」なんて
思うことはあっても(あるんかい。)、なかなか口にできない。
それをタイトルにし、登場人物に喋らせるとは、ずるいの一言である。
さて、内容は、というと、
自宅マンションで殺された女性ことを、ケンヤなる何を考えてるんだかさっぱりわからない、いや何も考えていない男が聞いて回るというお話で、ケンヤと登場人物6人それぞれとの1対1の会話からなる。
1人目、2人目と、ケンヤと登場人物との間で繰り広げられる水戸黄門的なお決まり感のある展開で、途中、正直うんざりし、いらっともした。
けれど、それがすべて最後の結末でつながり、私は唸った。
「死ねばいいのに」
読後、そのつぶやきを自分に向けることなる本です。
読んでみて!
読んだ後は、これ聞いて元気出せ
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