数に強くなる 畑村洋太郎
- 作者: 畑村洋太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/02/20
- メディア: 新書
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「すう」ではなく「かず」と読むことには、
「すう」ではなくて、「かず」と読みたいのである。
「数」という字を「すう」と読むのは、数学をよくやる人たちだけである。
この本は、数学の本ではない。
数学という閉じた抽象的世界ではなく、
もっと広くて現実的な日常世界で考える本である。
という、著者の考えが込められています。
では、「数に強い」とは、どういうことなのだろうか。
知識を伝達し、共有するためには、言葉ではなく、数を作ることが必要である。
逆に言うと、数を作って表出するから、知識は正しく伝わり、共有できる。
確かに、何かを伝えるときに、数字で表すと
正確に伝わる確率は高まると思う。
あ、確率って、伝わる程度を数で表したものだ。
だいたい伝わる っていうより、
80%伝わる っていう方が、正しく伝わるか。。。
したがって、
結局、「数(かず)に強くなる」とは、
物事をよく観察して、「数(かず)」を作り、
シブトク、数量的に考えられることだ
そうだ。
でも、数量的に考えるって、意識していないとできない。
では、具体的に著者が考える「数に強い人」とは?
物事を数量的によく考えることができて、
しかも覚えておくことができる人物事から数を引き出して、
自分の実現したいことの道筋にその数を乗せ、
加工し、発展させることができる人
だそうである・・・・。
よ、弱いな、私、日ごろ時計すらしないのに。。
「数に強い人」=「数を作れる人」かぁ・・・
そして、著者は、
いかにして「数に強い人」になるかを、存分に語ってくれます。
ちょっと、数字オタク?なんて思っちゃいます(スイマセン・・)
面白いです。
本を読んでいると、いろんな数が出てくるのですが、
数字で表しているから、やっぱり、イメージしやすいんです。
実践してみたくなります。
いやいや、実践しましょう。
なんでも数にするのである。
朝起きて寝床から出たら、見えたものは片っぱしから数にする。
わからなかったら測ってでも数にする。
そうして、「数にしないと気がすまない」
と感じるくらいになるまで自分を訓練漬けにして、
習慣にするのである。
こうやって、数の感覚をみがくのだそうな・・・。
もしかして、著者が見る世界って数字だらけなのかなー。
このブログでも、何か数化して表現できたらなと思う。
これには、かなり、訓練が必要だな・・・。
本あり
*私がこの本から学んだこと*
毎年毎年、お正月に一年の目標をたてる私。
明るく過ごすとか、おおらかに生きるとかそういう目標ばかりだった。
数年前、それではだめだ数値化しろといわれた。
数を作ることを求められたのです。
数を作ることで、私の目標も、はっきりくっきりとしました。
と、同時に、自分以外の人でも、
目標が達成されたかどうかが測れるようになりました。
実践あるのみ!!
追記
著者の本は、この本も読んでいます。
tetuneco.hatenablog.com