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畑中式「わかる」技術 自己流もいいけど、誰かの「わかる」を取り入れてもいいかも

畑村式「わかる」技術 (講談社現代新書)

畑村式「わかる」技術 (講談社現代新書)


このごろ、なんとか賢くなれないかなと真剣に考えていました。
畑中式で、なんとか賢くなれないか、すがる思いで買いました。
浅はかでした。


この本では、

まず第1章では、
「わかる」とは何かについて、さまざまな角度から説明しています。

(中略)

第2章では、
「わかる」ためには日々の活動でどうすればよいかについて説明しています。

(中略)

第3章では
「わかる」ということを具体的なノウハウで紹介しています。

そして、著者は、自分自身の体験から、「わかる」をこのように表しています。

不思議に思われるかもしれませんが、
当時は「さっぱりわからない」と感じていながら、
それでいて数学の問題は解くことができました。
事実、学校の成績はかなり良かったのです。
それなのに、胸のところに、
なにかいつもモヤモヤしたものがあるように感じていました。
それが自分では、たまらなく嫌で仕方なかったのです。

(中略)

たしかに数学の問題を解くだけなら、
公式や定理をまるまる覚えて問題を数多くこなせばある程度解けるようになります。
しかし、これでは考えや概念の本質を知ったことにはならないので、
本当の意味で数学を理解したことになりません。

確かに。

「数学の問題が解けること」と「数学の本質を理解すること」は異なります。
ただ、主に試験などで評価されるのは、「数学の問題が解けること」ではないでしょうか。
私は、理屈っぽい性格のせいか「数学の本質を理解すること」にこだわってしまいます。
でも、案外、だれも教えてくれない・・・。
そして、評価されるのは、「機械的に答えを出すこと」・・。

人間は、納得できないことがあると、
そこから先のことが考えられなくなります。
これは、真面目な人ほど顕著な傾向のようです。
このように思考停止の状態にされて、
「余計なことを考えずにこれを覚えればいいんだ」
と強制されたら、それこそわかるものもますますわからなくなってしまいます。

では、両立ができないものなのでしょうか?


私は、両立させるのがもちろんベストの状態であると考えますが、

あとは、「わかる」ことで得たものを、どう生かしていきたいのかによって、
ある程度使い分けが必要なのだろうと思います。


たとえば、短期間で資格を取ろうというとき、
本質にこだわっていては、評価につながらないこともあります。

資格得た後で、その資格を仕事などに生かしていく中で、
その本質を十分に理解することも可能なのではないでしょうか。

したがって、目的に応じて選択しつつ、
どちらかを攻略して、いつかは、両立させる。


さてさて、第2章以降は、テクニック的な話です。

こちらのほうが、詳しいと思います↓
tetuneco.hatenablog.com


したがって、先に「畑村式 「わかる」技術」読んでから、
「数に強くなる」を読むと、この2冊がよく理解できて良いと思います。




*この本を読んで学んだこと*

常に考える癖をつけることを、あきらめない。



*この本に関連する本*

わかったつもり
tetuneco.hatenablog.com


「わかる」とは何か
tetuneco.hatenablog.com


数に強くなる
tetuneco.hatenablog.com