AIの衝撃 人工知能の過去・現在・そして未来

 AIの衝撃　人工知能は人類の敵か　小林雅一（講談社現代新書）

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

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小林 雅一 講談社 2015-03-19

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この本を書いた人どんな人

著者は、KDDI総研（株）でリサーチフェロー、特別研究員で、専門は、IT、インターネット、メディア、コンテンツ産業等の調査研究をされておられます。

詳しくはこちら→KDDI総研 | Home

ですので、AIに対し賛成・反対のいずれでもなく、中立な立場で、AIの発展を眺めておられます。

内容は

著者は、本書について「はじめに」で

我々人類に、途方もなく豊かで便利な暮らしを もたらしてくれるかもしれないAI。その一方で扱い方を誤れば、人類を破滅に導くかもしれないAI。この「自律的進化を始めた人工知能」への理解を求め、これにどう向き合っていけばいいのかを探るのが本書の目的です。

と述べておられます。

そして、AIの技術と歴史、AIが今後日本の技術と産業に与える影響、ひいては、人間の存在価値が問われる時代についてまで、AIを取り巻く状況を過去から未来にわたり、丁寧に解説しています。

 

AIの将来像が読んでいて、興味深いです。

 

第３章では「日本の全産業がグーグルに支配される日」として、AIの発展による日本産業界へ与える影響について書かれていますが、AIの発展が産業革命となって、世界を支配するかもしれない世界が描かれています。

 

第４章では「人間の存在価値が問われる時代」としてAIが人間を超えるとは、そういうことなのか、その時世界はどうなるかを考えます。

 

 

私の感想 

コンピューターが発展した世界では、その発展の過程で機械が人間を追い越し、暴走し、人間と機械の戦いが始まる。

 

また、機械の体をくれるという星では、機械の体を得ると共に、永遠の命をもらえる。

 

人間の進化が進み、いつしかDNAに刻まれたデータがコンピューターにその住みかを移し進化を進める。

 

こんな映画やSF小説のような未来は、本当に来るのでしょうか。

 

 

AIは、膨大な情報（ビッグデータ）を吸収することで自律的に進化し、脳科学（神経科学）と連携することで相乗的な発展を遂げ、その進化のスピードの加速が期待されています。

この本を読むと、AIが「自律的進化を始めた人工知能」として、世界を動かしていく未来は、もうすぐそこまで来ているように見えます。

 

近年では、AIの産業化を進め、AIの発展による脅威は置き去りにされているようですが、私のSNSでのつぶやきも、検索したことも、Siriに話しかけたことも、データの一つとして取り込まれて、AIの一部になっていき、もうAIの進化は、止めることができないのだろうと思います。

 

将来、SF作品にあるようなコンピューターの暴走が起こるのかどうか、誰にもわからないみたいだから、今度Siriに聞いてみようかな。

 

 

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

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小林 雅一 講談社 2015-03-19

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