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本を読んで社会をのぞき見

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金閣寺が赤く染まる その喪失感の向こうに見えるのは

金閣寺 (新潮文庫)

金閣寺 (新潮文庫)

私は、文学作品と呼ばれるような本は、あまり読んでいない。

今になって、ときおり無理をして読んでいる。


無理やりにではあるが、

文学作品に分類されるであろう本を読んでみると、

読み継がれている作品だけに、

やはり、読んで美しく、酔いしれる世界が広がり、

いつまでも読み継がれてほしいなと思う本ばかりである。


それでもやっぱり、なかなか文学作品と呼ばれるような本には、

手が伸びない。


たぶん、重み、が違うのかなと思う。



さて、三島作品。

恥ずかしながら、これが2作品目である。

http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/20100711


三島作品は、正に本を開くのが重々しい本だと思う。

なんというか、読む方にも覚悟がいると思うのだ。


そしてこの本。

いやな感じがする。

肉、色、金。。

見たくないものを見てしまい、見せたくないものまでさらす。


こうしていつしか

三島由紀夫その人を見てしまう気がする。


ああ

燃える金閣寺の炎は、どんな色をしていたのだろう。



*「金閣寺」は「新潮文庫の100冊 2016」に選ばれています
tetuneco.hatenablog.com


*おすすめの本リストあります
tetuneco.hatenablog.com