- 作者: 依田高典
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/02
- メディア: 新書
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伝統的な経済学が想定する人間像は
意思決定を行うにさいして完全な情報を有し、
完全な計算能力を持ち、自分の満足、
すなわち効用を最大化できると過程されている。
超合理的な存在である。
しかし、現実の人間は?といういうと、
目先の利益に惑わされたり(時間上の選択)、
起こるかどうかわからないことを想定して選択をし(不確実性下の選択)、
やめるべきだとわかっていてもやめられなかったり(アディクション)、
誰かの行動を踏まえて行動したりして(ゲームの理論)、
やっぱり超合理的とは程遠いのである。。。
このような人間像に即して、経済を捉えるのが行動経済学である。
伝統的経済学の想定する人間像があまりに合理的に過ぎる分、
行動経済学には、親しみが湧くものの、
湧き上がる感情に翻弄され、ときには過ちを後悔する生身の人間
を、結局やっぱり、経済学の観点から数式で表してしまうことになるので、
どことなく味気ない気もする。
まあ、そういう学問なんだもんね。。仕方ないか。
さてと、
湧き上がる感情に翻弄され、ときには過ちを後悔する生身の私、
くっだらない恋、どうしようもない恋、
振り返れば、まあよくもここまで非合理的な行動ができたものだと、
我ながら感心する。
ここらあたりも、数式にしてうまく分析してくれると、いろいろとありがたいんだけれどなぁー
まあ、超合理的恋なんて、つまんないか。
行動に関連する本
↓行動分析学↓
http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/20090102
↓日記は書いてないけど、この本も良かったよ
予想どおりに不合理
http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/20090501