- 作者: ドルトン・トランボ,信太英男
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1971/08
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
ジョニーは戦場へ行った。そして肉塊となった。
彼には、目も、口も、鼻も、腕も、脚も、ない。
でも生きている。心臓と思考は停止していない。
皮膚を通して世界を感じる、知る、理解しようとする。
一方、
戦争に行って、気がふれる者もいる。
彼には、目も、口も、鼻も、腕も、脚も、ある。
あるけれど、奇声を発したりするだけだ。
彼も、生きている。
世界には、いろんな人がいて、たくさんの人が生きている。
住む国も違うし、環境も違う。それだけでなくて、身体も違う。
皆、一人ひとり、身体が違うのだから、
きっと、世界もそれぞれ違って見えるだろうし、
生きてるってことの意味というか、生きることそのものも、
人ぞれぞれ違うのだろうな、違っていていいんだな、と思う。
「ジョニーは戦場に行った」
彼は変わり、世界は変わった。
私は、戦争に行かない。
何不自由ないようだが、でもでも、理不尽なことだらけなんだな。
でも、きっと私は、変わることができる。
私は生きて、変わり、世界を変える。