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人質の朗読会 一人一人の物語に耳を傾ける あなたなら何を語るのか

人質の朗読会 (中公文庫)作者: 小川洋子

人質の朗読会 (中公文庫)

人質の朗読会 (中公文庫)

 

  人質となった人たちは、全員が死亡。

 

まずは、本の冒頭で、著者によってこのような設定が示される。

そうしておいて、その人質の一人一人がそれぞれ書いた物語の朗読が始まる。

その一人一人の物語を集めたのが、この本だ。

  

実は、私、

すごく感動するとか、ぐっとくるとか、 

感情を無理に上げ下げするようなの、そういうのちょっと苦手。

 

その点、この本はどこまでも優しい。私の心に優しい。

物語の世界で、ときどきはっとしたり、しんみりしたりながら、

じわじわと、ひたひたと心に染み渡るように、優しく甘く、

私と違う誰かの心と、つながれる感じがした。

 

こういう文章が書けたらいいのにと思う。

こんなふうに静かな、優しい文章が書けたら、どんなに安らかだろう。

 

ほんとはね、もし私が書くとしたら、どんな物語を書こうかなって考えてみた。 

タイトルは決めたけど、教えない。

 

いつかここに、私の物語も書けるといいなと思いながら、

今日は眠りたいと思う。

追記

著者の本はこんな本も読んでいます。

tetuneco.hatenablog.com

 

 切ない本は思っ切り切ないラブソングと共に

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