「太陽の塔」森見登美彦
この本は、日本ファンタジーノベル大賞受賞作品とのこと。
で、ふむふむ、ファンタジーなのね。
と思って読んでみると、世にも恐ろしい世界?が、そこには待っているのである。
私は、ファンタジーと聞くと、夢見る夢子さん的な、妖精がいたり、魔法使いがいたり、動物が喋ったりなんかのお話思い浮かべてしまうのだが、この本は、なにせ、
強大な妄想力の外に何も持たぬ男
の夢見る夢野郎のお話なのだ。。
そのため、私の想像するファンタジーな世界とこの本の世界とは、草原に漂う花香るそよかぜと古本屋の隅っこに止まる臭気くらい違う。
ところがまた、古本屋の隅っこの臭気も、嗅いだら嗅いだで、それはそれは、なかなか癖になるというもので、そんなこんなで、森見ワールドもなんだか妙に居心地よくなってくるから、恐ろしいものである。。
それにしても、男なるものが見る夢は、かくもいじらしいものなのか。
恐るべき、もてないクンの暴走!
ああ、いつの日かジョニーがご活躍される日を心よりお祈り申し上げるばかりです(笑)
(↑この本読んだら、笑えると思う。)
この本と共にこの曲をどうぞ