怪談を書く怪談 加門七海
この本書いたのどんな人
この本を書いた加門七海さんは、小説家、エッセイストとのことですが、 豊富な霊体験をもとに活躍されておられるようです。
この本も、そもそも
幼いころからあの世のものとの心霊体験を数々体験してきた著者。5年ぶり、待望の怪談実話集。
と紹介されていたので、購入しました。
表紙の絵と相まって、不思議な魅力を醸し出しておられます。
内容は
この本は、怪談実話が12詰まったショートストーリー集です。
実話ですので、エンターテイメント的な派手さはありませんが、1話目から静かに入り、読み進めるうちに、徐々に怖さが積み重なっていきます。
最後のストーリーは、タイトルにもなっている「怪談を書く怪談」です。
著者が、怪談を書こうと作業を始めると、霊現象が起きるということを怪談話として書いたものが、この「怪談を書く怪談」でして、入れ子的な構造になっています。
読んでいるこちらも不思議な感覚がしてきます。
私の感想
私には、幽霊は見えませんが、この本を読むと、幽霊が見える人にこういう風に見えるんだなあと、羨ましい気がするようなしないような・・・。
羨ましくは、ないっか。怖いのやだもんね。
とはいえ、怖いのは苦手なはずの私ですが、定期的に怖い作品が読みたくなります。
怖い本と言っても、幽霊系や、サスペンス的なもの、血が出まくってどんどん人が死んでいくやつとか、生きてる人間が一番怖いよね的のものとか本当にいろいろあります。
私の中では、実話の本が一番怖くないと思っています。
やっぱり実話ですから、どこかで聞いた話的な感じになりがちです。
ですが、実話の怖い本は、実話だけに日常感が強いので、本を読むと感化されやすいと思っています。
本を読み終えた昨日の夜、私は嫌な夢を見ました。
夢の中で本を読んでいて、本の中の情景と同じ、虫の声が鳴り響く夢を見たのです。
怪談の話を書こうとして、怖い目にあう物語を読んで、奇怪な夢を見る私。
どんだけ気にしてるんだぃって感じですが、実話には不思議な力があるのかもしれません。
* 私のおすすめの本リストあります