上達の法則―効率のよい努力を科学する 岡本浩一
この本書いたのどんな人
この本の著者は、
人間科学部人間科学科 教授
専門分野:社会心理学、リスク心理学、組織風土測定。
原子力安全委員会ウラン加工工場(JCO)臨界事故調査委員会委員、科学技術振興機構・社会技術研究開発センター「社会心理学グループ」リーダー(2001-2006年)、日本相撲協会のガバナンスの整備に関する独立委員会委員、九電「やらせメール」事案に関する第三者委員会委員など務めた。<<詳しくはこちらを↓
東洋英和女学院大学 社会技術研究所 >> 岡本浩一いろいろなところでのご意見番のようなお方のようです。
そのような役職を務められるのも、効率よく学び習得されている著者だからなのでしょうか。
内容は?
著者曰く、
上達には法則がある。
近道ではなく、法則がある。その法則ができている人は努力の効率がよい。とのこと。
この本を手に取った私は、この本を読めが、簡単に上達することができる方法が得られると思っていた。
都合よく上達する法則を求めていたのです。誰だって、ラクに、努力なしに上達したいのではないだろうか。
とはいえ、
上達に近道にはないのである。当たり前だ。。。
ラクにはいかないけれど、上達に結びつく努力のみをすることで、
無駄な努力を省き、効率よく努力して上達するというのが、この本の目指すところです。
私の感想
私の場合、努力したこと自体を評価しようとする傾向があります。
「私はこんなに頑張ったんだ」という自己満足に浸りがちなのです。
私には、努力について、効率という考えはなかったため、私の上達への道のりは平たんですが、
だらだらと続き、ゴールを見失いがちなのだろうと思います。
そうして、努力自体が目標化してしまい、結果、やっぱり上達しないの繰り返し・・・。
やみくもに頑張る、頑張る自分が好き、でも結果はイマイチなのであれば、著者の言う通り、努力の方法を見直すことが必要なのだろうと思います。
たとえば、
週に二度にすれば、週一度の場合と比べると、上達の速度は雲泥の差となる。
私は、以前習っていたバレエのレッスンを週一回から週二回に替えただけで、音楽を体で聞くような感覚を得たことがあった。
その感覚は、週一回のレッスンを何年も続けても得られなかったように思います。
何かを始める時、上達することを目的とするのか、
あるいは、学ぶ過程を楽しみ、その結果として、上達していればいいと思うのか
きちんと区別する必要があるのだと思います。
そして、上達することを確固とした目標としたとき、努力の効率を上げることを忘れずに突き進めていきたいと思います。
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tetuneco.hatenablog.com