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本を読んで社会をのぞき見

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映画監督西川美和さんの頭の中をのぞいてみよう

小説 小説-エッセイ

 映画にまつわるXについて 西川美和 (実業之日本社) 

 

この本書いたのどんな人

この本の著者は、映画監督西川美和さんだ。
私は、邦画洋画問わず映画をほとんど見ないので、著者のことは、知らなかった。
調べてみたら「永い言い訳」 という作品では、物語の原作を書き、自ら映画の監督もされたそうで、映画公開の頃に書かれたインタビュー記事がありました。
こちら↓
著者のお顔も拝見できました。意志の強そうな感じのお方です。
  
 

 内容

この本は何?と言われたら、エッセイだと答えるしかないだろう。
でもどうも、エッセイとは違う感じがする。
 
なんというか、私の思うエッセイというのは、自分の目をに映る世界と、自分の中に起こる変化を文章にしたものという感じがするのだが、著者の文章を読んでいると、自分自身を客観的に映像化したものを文章化したようなものであるように感じた。
 
著者は、
十代のころは「思考」や「言葉」を本の中に求めたが、映画の仕事をするようになってからは、無意識に「映画になりそうな材料」を探して本に向かうようになった。
と書いている。
 
この本からも、文字が思考を追うよりも、映像を立ち上がらせるように読んだ方が、楽しいかもしれない。
 
 

私の感想

映画を作っている人というのは、きっと、頭の中に映像だけではなく、音や匂いも、細部にわたって、客観的に感じながら文章を書けるのだろうと思う。
それには、たくさんの言葉も必要だ。
 
彼女は巧みに言葉を並べて、彼女の感じていることを言葉にして表現して見せてくれるのだが、この本を読んで、読み手の方で言葉を理解して、著者の意図を汲み取り映像を立ち上げるには、読み手の力が問われる。
 
この本を読んでいると、そんな感じがしてくる。
 
著者の映画は見たことがないけれど、観てみようかな。
 
著者の描く登場人物たちが、どんな風景の中で、どんな言葉を話しているのか、聞いてみたいと思うのだ。 
 
先に著者の各物語を読んだ方がいいかな。
私の描いた映像とどう違うのかを感じてみるのも楽しいだろう。

 

*おすすめのエッセイあります

tetuneco.hatenablog.com