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『考えない練習』小池龍之介

考えない練習

考えない練習

どうやら何事も考え過ぎてしまう私。


この考え過ぎなところ、なくなってしまえばいいと思えば思うほど、

どうすればいいかを考えることになり、余計に考え過ぎることになる。。



著者は、

無駄なエネルギーを使わない思考、

その時に最も最適な必要最低限のことだけを考えて、

どうすれば無駄な思考空回りする思考を排除できるか、

さらには、どうすれば煩悩を克服できるかが、

仏道のスタートであり、ゴールでもある

とし、

話す、聞く、見る、書く、食べる、捨てる、育てることを通じて、

五感を研ぎ澄ませ、実感を強めることにより、

思考を操るための『考えない練習』を提案する。



この本を読んでいると、

いろいろな刺激でノイズだらけの私の心は、

ざわざわと波立つ水面のようだなぁ。と思った。


強い風が吹いても、雨が降っても、それはそれ、

私の心の水面は、風や雨がやめば元の静かな水面に戻るべきなのだ。

静かな水面こそ、心のニュートラルな姿なはずなのだから。。


なのに私ときたら、どうやら静かな水面は、かえって息苦しいみたいだ。




実感に集中し、余計な思考をストップする。

そして、実感においては

事実を事実として客観視し、自分の評価にフィードバックしない。


そうだよね、これができれば、心穏やかな暮らしができるかもしれない。



でも、この本を読んでいくうちに、

それでいいのか、ほんとうに私は静かな心で生きていきたいのか、

なーんて、私の心はかえって波風を立てようとざわつき始める



まだまだ、私は煩悩を捨てきれないようだ。



なんてたって、グダグダ考えるの楽しいんやモン。。

やめられまへんな

(でもほどほどにいたします。。)


著者の本は、この本も読んでいます。。

http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/20090505