ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951 (講談社現代新書)
- 作者: 鬼界彰夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/07/19
- メディア: 新書
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私のようなぼんくらでも、
著者が、ウィトゲンシュタインの思考を整理しやさしく言い換え、解説してくれたおかげで、
このいやに分厚い本を最後まで読破し、彼の思考をなぞることができた。
これは、ひとえに著者のおかげである。
そのことに、まずは感謝したい。
(正確には、ウィトゲンシュタインの考えを整理した著者の考えをなぞったことになるのだろうが・・・)
そして、私のようなぼんやり思考のにわか哲学好き人間が、
ウィトゲンシュタインの思考をここに要約して書けるほど、理解できるはずはない。
なもんで、皆さまに、この本の素晴らしさをお伝えできない。
かたじけない。。
しかし、負け惜しみではないが、
私は、哲学関連の本を読むとき、きっちり、はっきり理解しようとは考えていない。
その代わり、理解しようが、しなかろうが、
ともかく全力で最後まで読み終えるということのみに集中することにしている。
そうしておくと、いつしか消化され、
その後の哲学関連の本を読む中で、理解できることがあったり、
誰かとの会話の中で、さも自分の考えのように口から出てくることがある。
今の私には、
思考が足りないのか、言葉が足りないのか、その両方によってか、
この本から得たことをうまく書けずもどかしいけれど、
この本が、
これから私が書く日記に多大なる影響をもたらしたことは、まちがいない。
今後の私に期待したい。
絶対的「私」の重みと価値は「私」が決して譲れないものの重みと価値に等しいのである。
譲りえないものを譲ったときに失われる重みが「私」の重みなのである。
そしていつか、私もこんな思考にたどり着きたい。