『瓶詰の地獄』夢野久作
赤地に金にも見える色のリンゴのような模様。
その可愛らしい姿に引き寄せられて手に取ると、「瓶詰の地獄」なる文字。
帯には、
ああ。
お父様。
お母様。
すみません。
すみません、
すみません
とある。なにやらただならぬ情景を思わせて、
更に私を引き寄せつつも、読んでいいものやら何やら。
いこかもどろか。
散々悩んだあげく手にした、その本の中身は・・・・。
死 と 生 生 と 性 命 と 愛
強くおぞましい欲望の羅列。
引き込まれてはならないことはわかっていても、
入り込みたくてしょうがない。
この本は、そんな自分が恐ろしくなる本でした。