- 作者: 寺山修司
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/01
- メディア: 文庫
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著者は、ポケットに名言を、
名言を友人に持とう、という。
だからこの本には、著者の友人たちが、
ずらずらと並んでいる。
私からすれば、変人奇人がずらりてな感じで(失礼)
中には理解し難いものもあるが、
でも、それはそれで他人の友人。
理解する必要なんてないし、とやかく言うものでもない。
そして、中には魅力的な、ぜひとも友人になりたいものもあり、
それはそれで私の友人として迎え入れればよく、
早い話。私は私の友人を持てばいいのだ。
私も、時折だが、読書後に本の抜き書きをすることがある。
いいな、と思った言葉を集めるのだ。
今思えば、そうして集めた私の友人たちは、
たいてい教訓めいた言葉であり、
私はなるほどと思える言葉を選んでいることが多い。
そういえば、私の人間の友人たちも、
私になるほどを与えてくれる人が多い。
私は私をハッとさせる思考を持つ人が好きなのだ。
とはいえ、類は友を呼ぶとも言うし、
私の友人たちも奇人変人がずらりなんてことに、なるやもしれない。