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生物の進化から学ぶ イノベーションの未来

生物に学ぶイノベーション 進化38億年の超技術 

 

この本書いたのどんな人

この本を書いたのは、ユニバーサルデザイン総合研究所所長さんです。

 サイトはこちらです↓

www.udinet.com

サイトを見てみたけど、どういう事業をされているのか、専門的でわからなかった。

著者自身は事業のほか、科学技術ジャーナリストとしても活躍されておられ、昆虫、デザイン、科学技術などなど、子供たちに読んでもらいたくなるような本をたくさん書かれている。

 

内容

 この本では、生物の形態や機能、仕組みの素晴らしさを、「生物の形をまねる」「生物の仕組みを利用する」「生物が作ったものを活用する」「生物そのものを扱う」「生態系に寄り添う」の五つのカテゴリに分けて解説しつつ、人間による活用と今後のイノベーションについて考えていきます。

科学技術ジャーナリストとして活躍されている著者だけあって、ただ研究成果を解説するだけではなく、生物による科学技術の発展が熱意を持って描かれており、読んでいてワクワクする内容となっている。

 

 

私の感想

虫や植物、そして人間を含めた動物などなど、生物は、なんて面白いんだろう。
この本では、「生物模倣技術」に関する非常に興味深い研究の結果が、多数紹介されている。
ページをめくるたびに、新しい発見と驚きの連続で、とにかく面白い。
 
著者曰く
「生物の進化」とは、革新、刷新と訳されるイノベーションそのものであると考えている。そうだとすれば、生物における進化と目的とそのメカニズムは、「人間社会をいかに進化させるべきか」を考えるうえでも、大いに参考になると思うのである。
「形をまねる」、「仕組みを利用する」、「つくったものを活用する」、さらに、「生物そのものを扱う」では、シロアリがエネルギー問題を解決、海上農業システムなんて話が書いてある。まるでSF小説の世界だ。
実現するかどうかはさておき、素晴らしい研究の成果と、豊かな発想には、今後の世界の広がりを感じた。
 
この本は、生物好きにはたまらない一冊であることは間違いない。
 
 

 

 

 

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