「わかる」とは何か 長尾真
- 作者: 長尾真
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/02/20
- メディア: 新書
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私たちはどんなときに「わかった!」と言うのだろうか。
私は、書名から「わかる」ことへの近道が得られるのではないか、
と思って、この本を手に取った。
もっと「わかる」体験したい!
「わかる」ということには、いくつものレベルがあることが想像できるだろう。
第一のレベルは、言葉の範囲内で理解することであり、
第二のレベルは、文が述べている対象世界との関係で理解することであり、
さらには第三のレベルとして自分の知識と経験、感覚に照らして理解すること
(いわゆる身体でわかる)というレベルを設定することが必要であろう。
著者のいうように、「わかる」にレベルがあるとすれば、
これまでの私は、どのレベルに達したとき、「わかった!」と思っていたのだろうか。
ほとんど、なーんとなくでわかったつもりになっていたにすぎないのではないか。
第一のレベルにも達していたのか不安になってくる。
この本では、
「わかった!」までの道のりが、いろんなアプローチで書かれていて、
「わかった!」までには、
多くのあいまいさを乗り越えていかなくてはいけないんだな。。。
ということをまざまざと知らされた。
この本を読めば読むほど、
私には、どんどん、「わかった!」が遠ざかっていくように思えた。
そりゃそうだよね。
そもそも、署名が「「わかる」とは何か」なんだから、
著者は、人が何かを「わかる」ことはどういうことなのかを伝えたくて
この本を書いているのだ。
てっとり早く「わかった!」が手に入る魔法が書いてるわけないよねー。
*私がこの本から学んだこと*
あいまいさの排除は難しい。
まず、自分がそのあいまいさに目を向けることから始めなければならない。
とはいえ、まずは、本を読む前に、本の内容を想定し間違えると、
本を読んでも、そこから著者の伝えたいことを見つけられなくなることも実感。
↓こっちの方が読みやすいかな・・・。