知の逆転 (NHK出版新書)
この本を書いたのどんな人
この本は、世界の知の巨人6名
ジャレド・ダイアモンド 生物地理学
ノーム・チョムスキー 言語学/政治学
オリバー・サックス 脳神経科学
マービン・ミンスキー 人工知能
トム・レイトン コンピュータ科学
ジェームズ・ワトソン 分子生物学
に対する、サイエンスライターの吉成真由美さんが行ったインタビューをまとめたものです。
内容は
この本では、知性溢れる聞き手でありかつ質問者の吉成真由美さんによって、知の巨人たちの知識が私たちの前に、紐解かれていきます。
対談方式によって、本物の科学・社会・人間などなどの知識に触れることのできる本です。
私の感想
私は、この手の本を読むとき、気になった言葉を見つけたら、ページの端っこをちょこっと折る。
そうして最後まで読んだら、もう一度、折ったところだけささっと読み返すことにしている。
更に、思いつきで、気になった言葉の書き取りもする。
(以前はすべての本についてそうしていたがやめた。)
これらの作業は、読後、少し時間をおいてからの方がよいようで、忘れっぽい私などは、この読み返すという行為においても、素晴らしい言葉との出会いに、改めて感激してしまう。
さて、この本。
書き取りをしよう、という気に久しぶりにさせた。
最初のページから、ちょこっと折ってあるところを目印に、内容を振り返りつつ、再度読んでいく。
そうすると、最後の最後のところで、この本で唯一、黄色のダーマトグラフで太く力強く線を引いてある箇所を見つけた。
私の大学院でのモットーは、
「知識と判断をもって勝つ」ということでした。
「生まれ」や「影響力」や「美貌」ではなく
「知識と判断」をもって勝つということです。
この言葉は、ジェームズ・ワトソンによるものだ。
人から与えられたものではなく、自らが得た知識と、そこから自ら導き出した結論をもって、優位に立つ。
この言葉から、知識を武器に、力強く目標に向かって前進していく姿をイメージした。
私も、かくありたい、と思った。
本を読み、人と話し、私は強くなる。
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