『赤頭巾ちゃん気をつけて』庄司薫
私にとって読書は、
本を読む目的、本の種類に関わらず、
その本を手にした時の私と、その本を書いた時の著者とを、
本の中に探してみたり、感じ合わせてみたりする
私と著者との1対1の重なりなんだと思う。
この本は、私にしては珍しく
何かオススメしてって、教えてもらったオススメ本なので、
私がこの本を読むとき、否応無しに、
私と著者との関係に、本を介して、オススメ人と著者との関係が加わってしまう。
実に複雑な感じ。。。
1対2でもなく、1対1が2つでもない感じ。
それでも、どうにかして、オススメ人のことも含めて、
3者を慮ることはできないものかと
たどたどしく言葉を追ってみたけれど、
1対1を越える構成には、私はお手上げするしかなかった。
どうもにもこうにも、なんだかぎこちない読書となってしまった。
そんなこんなで、
色々と雑念の多い中、この本を読み進めてみると
主人公も本の中であーでもないこーでもないともがいている。
可愛いったらない。
女子が可愛くいるためには、
可愛い男子が必要だと、心底思った。
オススメ人がどんなことを思ってこの本を読み
私に勧めてくれたかは知らないけれど、
私はこの本を読んで、とってもあったまったよって、
言いたいなと思う。