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趣味は読書。 という人に悪い人はいないはず・・・

趣味は読書。 斎藤美奈子(平凡社)

この本書いたのどんな人?

著者は、

児童書の編集者を経て、書き下ろし『妊娠小説』で文芸評論家としてデビュー。フェミニズム系の論客。

(Wikipediaより)
なんだそうな。

フェミニズム系の論客として、テレビで見たことがあるようなないような・・・

とにかく、本を四でっもわかりますが、なかなか個性的なキャラクターの方のようです。


私の感想

趣味は読書。なーんていうと、

ちょっと寂しげな文学少女を思い浮かべる人も多いのだろうと思う。

現に、私もそういう効果を求めて、「趣味は読書」なんて言っていた。
(今思えば、あまり効果はないようだ。)



ともかく、この本は、いろんな意味で読者を裏切るなんとも痛快な本なのである。



というのも、この本では、著者が読まず嫌いのベストセラーに果敢に挑み、

次から次へと、読む本読む本、どれも見事に、ばったばったとなぎ倒していくのだ。


ベストセラーがなんぼのもんじゃいと言わんばかりである。

(しかし、そうはいっていない。)


たぶん、読者の多くは、その毒舌ぶりを楽しんでいるのであろうし、

著者の方も、その点を理解した上で、この本を書いているのであろう。


ともかく、書評を読んで、この本を読んでみようかな?と思わせない、

不思議な本なのである。




さて、私も、恥ずかしながら、「趣味は読書」であり、書評らしきものを、こうして書かせていただいている。



どの本を読むか、そして、そこからどう書くのか、趣味とプロの違いは、その言葉の的確さであり、力強さであると思う。



私は、これからも、趣味は読書、書評も趣味で、ということになろうが、ほんわり本を包むような、あったかい書評が書ければなあと思う。


* 私のおすすめ書評集
tetuneco.hatenablog.com