ブルーマーダー 誉田哲也(講談社文庫)
久しぶりに、ちょっとミーハーな感じのミステリを読みました。
この本は、ドラマ化された「ストロベリーナイト」の姫川玲子シリーズの第6作目にあたります。
このシリーズは、主人公が警察官ですので、それなりにリアリティありつつ、一方で、小説としてのエンターテイメント性があって、アップテンポな感じのミステリーだと思います。
特に私は「ストロベリーナイト」のテレビドラマを見ていたので、本を読むとドラマの登場人物が映像となって自然と浮かんできて、そのキャラクター達が動き出してしまいます。
とはいえこの「ブルーマーダー」
犯人の目的、ストーリー展開もよかったけど、殺し方がすごいんですよね。
ネタバレになるから、あんまり書けないんだけど、何というか、本を読んでいてイメージはできなくないんだけど、「え?そうなの?」という感じ。
だって、殺された死体がまるまるんだもん。
これ映像化無理だろうなぁ・・・。
だから、姫川玲子シリーズのテレビドラマファンの方は、「ブルーマーダー」は本を読むしかない!と思います。
ところで、このシリーズは、姫川の精神的な成長と言いますか、端的に言って恋愛的な要素もあります。
私は、恋愛要素をミステリーに組み込むのは、あんまり好きじゃないので、恋愛的は展開はまあいいかと思って、シリーズの順番は無視して読んだのですが・・・
この「ブルーマーダー」では、主人公姫川に心を寄せる相手が・・・え?そうなの?
というわけで、これから姫川玲子シリーズを読む人は、第1作から順番に読んだ方がいいと思います。順番をまとめたのをつけておきますので、ご参考に。
第1作目 ストロベリーナイト
ドラマシリーズ・映画のタイトルとなった作品です。ドラマの原作になっています。主人公姫川が一番生き生き感じる作品だと思います。
第2作目 ソウルケイジ
ドラマの原作になっています。「血まみれの左手首」が最後に衝撃を与えます。
私の好きな作品です。
第3作目シンメトリー
7つの短編集からなリます。一つ一つの物語につけられたタイトルが好きです。サクッと読めていい作品です。
第4作目 インビジブルレイン
映画版の原作です。 これはですね、菊田ファンの女性からすると、アレかもしれませんが、これはこれでいいですよ。うん。このシリーズの中でも読んでおかないと後々後悔すると思います。
第5作目 感染遊戯
短編であり、それが最後にはつながって、一つの大きな物語になるというミステリファンが喜びそうな構成になっています。こちらもドラマの原作になっています。
第6作目 ブルーマーダー
著者はこの殺人鬼をどこから生み出したんだろうと思う作品。姫川と菊田の今後に、まだしつこく期待したい。
第7作目 インデックス
密かに文庫化待ちをしている作品。まだ読んでいません・・・。
姫ちゃん結婚したかなあー
8 新作2冊同時発売!!
硝子の太陽Rールージュ
姫川×ジウ、サイドを変え2冊同時刊行という事で、両シリーズのファンにはたまらない企画です。こちらは姫川サイドです。
硝子の太陽Nーノアール
こちらはジウ、というかジウシリーズの世界で、東と歌舞伎町セブンサイドです。
姫ちゃんも、コラボということでちょっと出てきます。
*おすすめの本リストあります