『死体入門』藤井司
表紙の装丁とタイトルが、とても人の目を引くこの本。
本屋さんで見つけて、だめだ、だめだと思いつつも、スーッと手が伸びて買ってしまいました。。
好きだなぁこういう雰囲気。
この本は、
必ず訪れるのに、誰にも理解できないもの---死。
法医学者が、死の全体像について意欲的な考察を試みる
本です。
とはいえ、本を読んだりしたって、死、そのものは理解できないだろう。
けれども、この本を読むことで、死後の身体がどうなるのかや、死体に関連する人たちの死との関わり方などを知ることによって、死の全体像を薄ぼんやりとしたイメージから、より具体的なイメージとして理解できるかなと思う。
さて、この本を読んで改めて私が実感したのは、生も死も、動物的なものなんだなということです。
当たり前なんだけれど。
それと、生も死も、生まれた人、死んだ人が愛される一場面なんだなということ。。
著者いわく、
過去の人口ミイラは、人々の愛と敬意の対象であった。
現代のミイラは孤独の産物である。
確かにそうかもしれない。
でも、本当にそうだろうか。孤独は愛を遠ざけてしまった結果なのかな。
私の死体も誰かに愛されているといいな。
せめて自分自身は、ちゃんと愛して死体になりたい。
*おすすめの謎本あります
tetuneco.hatenablog.com