サイエンス・ブック・トラベル 山本貴光
この本について著者は、この「サイエンス・ブック・トラベル」の中で、
ご出発の前にと題してこう記しています。
現在では科学の世界を窺い知る手段も多様化しています、映像やウェブサイトもあれば、科学をテーマにした博物館などもあります。そうしたものを活用するのも科学に親しむよう方法です。それと同時におすすめしたいのは、素晴らしい科学書の数々です。
というのも、科学者やサイエンスライターたちによって労を惜しまず書かれた科学書には、そうした書物にでしか味わうことのできない驚きや興奮があるからです。
そうして、書物でしか味わうことのできない驚きや興奮を与えることのできる科学書として、著者が選びに選んだ科学書100冊がこの本に紹介されています。
全体を「宇宙を探り、世界を知る」、「生命の不思議、心の謎」、「未来を映す」の大きく3つに分け、それぞれをさらに項目別に分け、項目ごとに3冊ずつ紹介していきます。
(3冊ずつだと100冊には1冊余るぞとお思いの方へ、所々にコラムがあり、そこで1冊ずつ紹介されています。)
私は、というと理系好きの理系下手なので、時折こういう本を買っている。
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いろいろ読んでいるが、この本は、とにかく紹介されている本が100冊と多く、解説も読みやすいので、この1冊でたくさんの良書と出会え、コストパフォーマンスはかなりいいと思います。
そこがなによりいいし、とにかく解説も読んでいて楽しい。
私なんか、紹介された1冊目から気に入って、その本を購入し、そっちを読んでいて、この「サイエンス・ブック・トラベル」が全く読み進まないという、世界旅行に出たものの、一つ目の滞在地が楽しすぎて長くいてしまい、そもそもの世界旅行という当初の目的を危うく見失うところでした。
(やっと読み終えて、また旅を再開したところ)
たぶんまたすぐ、次の本が欲しくなり、読みたくなるに決まっているので、紹介された本をAmazonで片っ端から注文してやりましたー。
それほど魅力的な本が詰まった「サイエンス・ブック・トラベル」は、魅力的な科学の旅へと誘う書なのです。
この本とともにこの曲を