哲学の教科書 中島義道
- 作者: 中島義道
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
怪しいですよね。
この本をわくわくしながら買った私は、
もしかすると、変わり者かもしれません。
著者の本は、2冊目でしたが、
著者は、よほど小さい頃から死を恐れていたのでしょう。
どちらの本にも、
すべての人は死にます。
ということを書いています。
私もよく、こういうことを考えて、
無駄に時間を過ごしてしまいます。
哲学に関する本の中でも、この著者の本は「暗い」と思います。
でも、この暗さが私にとって魅力なのです。
私のようなウジウジ派にはもってこいの本です。
ようこそウジウジワールドへ!
(中島義道先生すいません。)
あ!でも哲学のこともちゃんと書いてあります!
哲学とは何でないか
として、哲学に迫り
哲学の問いとはいかなるものか
として、時間、因果関係、意志、「私」、「他人」、存在を挙げて、
哲学の問いとは何かを並べて見せてくれます。
日ごろ、こういう問いで、頭の中がぐるぐると渦巻いて仕方ない人は、
思いっきり、その思いにふけることができる本です。
私は、本文を引用して哲学を語れるほどの人間ではないため、
うまく内容を要約できません。
申し訳ありません。
そのわかりといってはなんですが、
私がなんだかほっとした部分を、
学んだこととして下記に引用しておきます。
*私がこの本から学んだこと*
私は、小学校のとき以来、他人のすること為すことが羨ましく、他人と比較しては自分をだめだと思い、他人から言われたことが気になって仕方なく、過去を振り返っては公開連続で、何でこんなに自分はぐちゃぐちゃしているのだ、もっとアッサリ生きられないのか、と悩んできました。人に相談すると、必ず「もっと気楽に考えたら」とか「そんなこと考えたって仕方ないのに」とか「後ろを見ないで前向きに」とかの返事しか得られず、私にとって最も難しいことをただポンと提案するだけなのです。そうできないから、悩んでいるのに!
しかし、最近のことですが、何でぐちゃぐちゃ考えてはいけないのだろう。別にいけないことはないんだ、と思うようになりました。いやもうどうしようもないのだから、諦めるよりほかないと悟り、そして、「この欠点を伸ばそう」と思いなおしました。
欠点こそがかけがえのない「その人」をつくっている。そして、欠点の反対側に長所があるのではなく、欠点とはそのまま長所になりうるものです。こうした意味で欠点えお欠点だと知っていること、欠点に悩むことは素晴らしいことなのです。
どうでしょう?
ウジウジ派のあなた、なんだかほっとしませんか?