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哲学の教科書 は、人をあらぬ方向へ導く 

哲学の教科書 中島義道

哲学の教科書 (講談社学術文庫)

哲学の教科書 (講談社学術文庫)

本の表紙を見てください。。
怪しいですよね。

この本をわくわくしながら買った私は、
もしかすると、変わり者かもしれません。


著者の本は、2冊目でしたが、
著者は、よほど小さい頃から死を恐れていたのでしょう。

どちらの本にも、

すべての人は死にます。

ということを書いています。

私もよく、こういうことを考えて、
無駄に時間を過ごしてしまいます。
哲学に関する本の中でも、この著者の本は「暗い」と思います。
でも、この暗さが私にとって魅力なのです。

私のようなウジウジ派にはもってこいの本です。

ようこそウジウジワールドへ!
(中島義道先生すいません。)

あ!でも哲学のこともちゃんと書いてあります!

哲学とは何でないか

として、哲学に迫り

哲学の問いとはいかなるものか

として、時間、因果関係、意志、「私」、「他人」、存在を挙げて、
哲学の問いとは何かを並べて見せてくれます。
日ごろ、こういう問いで、頭の中がぐるぐると渦巻いて仕方ない人は、
思いっきり、その思いにふけることができる本です。

私は、本文を引用して哲学を語れるほどの人間ではないため、
うまく内容を要約できません。
申し訳ありません。

そのわかりといってはなんですが、
私がなんだかほっとした部分を、
学んだこととして下記に引用しておきます。




*私がこの本から学んだこと*

私は、小学校のとき以来、他人のすること為すことが羨ましく、他人と比較しては自分をだめだと思い、他人から言われたことが気になって仕方なく、過去を振り返っては公開連続で、何でこんなに自分はぐちゃぐちゃしているのだ、もっとアッサリ生きられないのか、と悩んできました。人に相談すると、必ず「もっと気楽に考えたら」とか「そんなこと考えたって仕方ないのに」とか「後ろを見ないで前向きに」とかの返事しか得られず、私にとって最も難しいことをただポンと提案するだけなのです。そうできないから、悩んでいるのに!

しかし、最近のことですが、何でぐちゃぐちゃ考えてはいけないのだろう。別にいけないことはないんだ、と思うようになりました。いやもうどうしようもないのだから、諦めるよりほかないと悟り、そして、「この欠点を伸ばそう」と思いなおしました。

欠点こそがかけがえのない「その人」をつくっている。そして、欠点の反対側に長所があるのではなく、欠点とはそのまま長所になりうるものです。こうした意味で欠点えお欠点だと知っていること、欠点に悩むことは素晴らしいことなのです。


どうでしょう?
ウジウジ派のあなた、なんだかほっとしませんか?

追記

著者の本はこの本も読んでます。
tetuneco.hatenablog.com

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