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日本のシャーロックホームズは、御手洗潔に決まりでしょう

 御手洗潔のダンス 島田荘司 (講談社文庫)

 

この本書いた人どんな人

この本を書いた島田荘司さんについて調べてみました。
1981年に名探偵御手洗潔が登場する『占星術殺人事件』(投稿時の題名は『占星術のマジック』)が江戸川乱歩賞最終候補作品となり小説家としてデビューする。

本格ミステリーにおける新人の推薦にも力を入れている。松本清張などの社会派推理小説が優勢だった当時のミステリー界に「新本格」推理のジャンルを切り拓き、綾辻行人、歌野晶午らを世に出すなど、1980年代後半から現在のミステリー隆盛に繋がる流れを創った。このことから「新本格」ミステリーの祖とされ、稀に「新本格のゴッドファーザー」「ゴッド・オブ・ミステリー」として称される機会もある
著者は、自ら本格ミステリーを書くばかりか、本格ミステリーに力を注ぐという、本格派中の本格派なんですね。
 
 
内容は
名探偵の御手洗潔と助手の石岡和己が、シャーロックホームズと助手のワトスンさながらに事件を解決していくという、本格ミステリーです。
短編が3つ、そして、最後に1つ近況報告の、全部で4つの短編からなります。
空を飛べるという男が消えた、遠く離れたところで憎むべき相手が死んだ、居候のじいさんが夜な夜な躍り狂う、なんとも不思議な、どれも小さなほころびのようなことから、大きな事件の真相を解明していきます。
 
どのお話も、古典的といえば古典的ではありますが、いかにも謎解きという感じで、本格ミステリーというに相応しい作品です。
 
近況報告は、石岡が書く御手洗潔の近況報告なのですが、ファンの方に当てた長い手紙という感じです。
 
 
私の感想

シャーロックホームズを読んだのは、ずいぶん前ですが、この本を読んですぐ、ホームズのことを思い出しました。

 

天才的な頭脳を持つ反社会的な名探偵と、名探偵を見守るいたって常識的な助手。

 

よくある形式ではありますが、その古典的な形式を退屈させずに最後まで読ませているのは、主人公である御手洗潔の魅力と、丁寧に紡がれた謎の数々なのだろうなぁと思います。

 

主人公の御手洗潔は、占星術が趣味だったのに、いつの間にか脳科学者になってるみたいだけど、その辺はシリーズを長く続ける秘訣なのかしら・・・。

 

最新作は、映画化もされるみたいだし、先回りして読んでおかないとだな。 


www.mitarai-movie.jp

 

 

 

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