カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー,原卓也
すごい本というのが、この本を表現するのに適しているらしい。
何がすごいのか、人それぞれなんだろうけど、
私が思うに、何がすごいって、言葉がすごい。
圧倒的な量、あらゆる感情が、言葉の濁流となって、
本の中を轟々と音を立てて流れている。
私はその真ん中にたって、頁をめくり続けて、
そのすごさをまさしく体感する。
こんな言葉が、著者一人の中から紡がれているだなんて、
到底信じられない。
さて、
私はまだ、上中下の中を読み終えて、やっと3冊目を開いたところ。
こんな途中で、日記を書こうと思ったのは、
私も言葉を吐き出してみたいな、なーんて思ったから。
でも、
私の中の言葉なんて、小川のせせらぎみたいなもんだね。
なんか、きれいで心地いい感じに例えちゃったな。
もしかしたら、それが私だったらいいな。
さあ、こんなことしてないで、下巻読もっと。
追記
下巻読みました。
こんだけ、上・中とぐっっちゃぐちゃのどっろどろだったのに、
最後の最後で、そこから金色のコンソメスープがごとく、
素晴らしい後味のものができあがった。
これは、どえらい本だと思った。