上司は思いつきでものを言う 橋本治流ビジネス書 橋本治
この本を書いた人はどんな人かなぁって、調べてみてびっくりしたんですけど、
著者は、
東京大学在学中に駒場祭のポスターで話題を集めるが、イラストレーターから小説家に転身。小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッセイ・芝居の演出など、ジャンルにとらわれず精力的に活動。
なんかすごく幅広く活動されている方なんですが、上司と部下という関係においては、なんかピンとこない感じなんですよね。
最近はやりのコーチングだのアントレプレナーだのでもないみたいなので。
でも、だからこそ客観的に部下と上司を捉えられるのかもしれません。
内容は?
上司は部下がわからないと嘆きますが、部下も上司がわからないものです。
著者いわく、
上司は、正解を知っているわけではない。
のだそうだ。
答えもないのに、上司は、「自分の頭で考えろ!」などというのです。
「よく考えろ」と(上司から)言われたあなたは、
「この問題の正解は相手が知っているんだ」と思い込んでいるのです。
そういうあなたにとって、「よく考える」は「相手が握っている答えはなにかを当てる」なんです。
つまりは○か×かの二択みたいなもんなのです。
なるほど、そう言われたら確かにそう。
著者は、本当に上司という生き物の特徴をよく捉えています。
この本は、全くもって理解不能な上司を、実に客観的に解説した上で、いかに上司に対し期待しすぎず、どのように行動していけば良いのかを示してくれます。
私の感想
ところで、あなたは部下や後輩に思いつきでものを言ってはいないだろうか?
上司は「命令する者」ではない。
部下の仕事がうまくいくようにチェックや指導をしていればいいのです。
ところが、あなたは「上司」というものをイコール「命令する立場にある者」と考えています。
だから、「部下に命令したい、部下に命令をしなければならないのに、なかなかうまくいかない」などと思って、
あれこれ考えるのです。
でも、本当はそんなことをする必要はないのです。
そろそろ、私も上司たる役割を果たしたいと思うようになった。
上司が果たすべき役割は、「命令すること」ではない、となると、上司ってのもなかなか難しいなぁと思う。
だって、命令していばってないと、威厳が保てそうにないからなぁ、私。
私は、この本を、今後の上司としての私の戒め本としたいと思う。
この本の逆をいけば、いい上司になれるのかもしれない。
*おすすめスキル本あります
tetuneco.hatenablog.com